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ヒギンズさんの北海道鉄道旅 [読書]

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今日はゆったりのんびりの日。
10時近くまで寝たのですが、夢見が余り良くなかった。
恐らく深く寝たのでは無かったのでしょうね。

起きて朝ご飯を食べてからは久方ぶりに掃除機を掛ける。
何せ、2週間以上掃除していなかったので埃がいっぱい溜っていたし、部屋の中にあったゴミも結構あった。
ついでに、HDDケースが先月の地震で落っこちて起動しなくなったのでこれもゴミ箱行き。
殆ど使ってないので、無駄金を使った感じです。

そう言えば、LGスマホを下取り交換したので、下取りのための宅配便を送付してくると言う事だったのですが、厳重にも個人宛の特定郵便物という扱いでした。
最近は横流ししたスマホを犯罪に使うケースが多いので、こんな扱いをしているのでしょうか。
残念ながら、家の近くのポストはレターパックが入るほど口が大きくなかったはずなので、今度スーパーに行く際にでも投函してこようと思います。

で、それからiPhoneの設定変更。
先日、間違えて家のWi-Fi環境のMAC設定のホワイトリストの一部を吹き飛ばしてしまったので、家のWi-Fi環境に繋がらなくなった機器があり、その設定をして、iPhoneをWi-Fiに接続できるようにした後、ゴミの片付けをしているときに出て来たスマホ移行の手引きを見て、この前から疑問に思っていたDoCoMoメールの設定をし直しました。

ただ、前にメールソフトにG-Mailの設定をしてしまい、それが悉く未読状態になっているので解除したいのですが、それは判らず仕舞い。
G-MailはG-Mailの専用ソフトがあるので、そっちに移行した方が良かったかも知れない。
こっちはゆっくり調べよう。

それにしても、この前保護ガラスをくっつけるのに失敗して、破片が残っているからなのか、iPhoneを触ると切り傷が絶えません。
折角オロナインを塗って、治したところだったのに、またあかぎれみたいなのになっています。
一体何処に残っているのかよく判らないのが玉に瑕です。

さてさて、そんな事をしている内に、密林から荷物が届きました。

『総天然色 ヒギンズさんの北海道鉄道旅 1957-70』(J.Wally Higins/北海道新聞社刊)がそれで、余計なキャプションがなく、全て写真で構成されているので、30分ほどで読み終えてしまいました。

J.ウォーリー・ヒギンズさんはここでも何回も取り上げていますが、1950年代に米国から軍属として来日して以来、1958年に再来日して国鉄やJR東日本の顧問を務めたり、大学の教授として教鞭を執り、今はJR東日本国際事業本部顧問としての肩書を有している人です。

一方で、この人かなりの鉄道写真家でもありました。
しかも、米軍に出入りしていたので、米軍のPXでコダクロームをふんだんに買える立場です。
そのコダクロームを使って、日本全国を飛び回り、各地のJR、私鉄の最盛期の姿をカラー写真で残し、また、当時の街角の風景を切り取ったりしています。

それが偶然21世紀になって日の目を見、JTBから出た最初の写真集は結構な値段がするのに、かなり売れたそうです。
その後も、各地の鉄道写真を中心に写真集が出て、また光文社新書で東京の60年前の風景を写した写真を出版したりしています。

今回の写真集は、ヒギンズさんの6,000枚以上のカラー写真を保管している名古屋鉄道アーカイブ収蔵品の中から、北海道新聞が選んだ北海道の風景写真です。
これは最初の離日の前に駆け足で巡った1957年の4日間の鉄道風景、再来日後、じっくり腰を据え、国鉄の顧問となった1959年、1961年、1970年に北海道を訪れた際に撮影した写真が使われています。

当時の日本は未だ貧しく、技術も未熟で、カラーフィルムはあったにはあったのですが、直ぐに色褪せてしまうような代物でしたし、値段も高かった(その上、現像代も高かった…当時の白黒は暗室があれば自分で現像できますが、カラー写真は無理でしたから)為に、日本人でカラー写真を撮っている人は余りいません。

その点、米軍のPXでコダクロームを自国の価格で買え、現像はハワイにあるコダックの現像所で現像して貰って返して貰うと言うのんびりしたものではありますが、その技術は当時でも一流でしたので、ヒギンズさんが写したカラー写真は現在でもしっかりと色が残っていますから、当時の日本を写した風景はかなり貴重なものです。

外国人はともすれば観光地の方に向きがちですが、彼は米国人にしては珍しい重度の鉄ヲタだったので、そんなモノには余り目をくれず、彼方此方のローカル線に足を向けています。
今となってはその存在すら知られていない762mm軌間の軽便鉄道や、既に存在が草の中に消えてしまった炭鉱鉄道、今は痕跡も無い専用鉄道などがページをめくる度に当時の色そのままに出て来ると言う感じです。

流石に1950年代の現像技術は、現在の眼から見ると粒子が粗いなどあるのですが、そんなところを差し引いても、当時の息吹が聞こえるような感じの写真になっています。

勿論、鉄道だけでなく、風景写真も多いです。
函館の干しイカの光景や、未舗装時代の黄金道路、街中の風景などもあって50年後の我々の目を楽しませてくれます。

1つだけ難点を上げるとすれば、写真なので手軽に読めるのですが、ここは北海道新聞さんが編集したのですから、当時の時代背景なんかをコラム的に挿入しても良かったのでは無いか、そう思います。
北海道新聞も歴史ある新聞なのですから…。

総天然色 ヒギンズさんの北海道鉄道旅1957-70

総天然色 ヒギンズさんの北海道鉄道旅1957-70

  • 作者: J・ウォーリー・ヒギンズ
  • 出版社/メーカー: 北海道新聞社
  • 発売日: 2021/11/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


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