SSブログ

日本懐かしバス大全 [読書]

DCS_Falcon7x_AFPR_0002.jpg

明日は休日作業があるので準備作業。
しかし、お偉方の一人から「何百人と関わる超重要な移行作業をするので、負荷を高めて邪魔をするのは許さんぞ」と釘を刺される。

そんな話はもっと早くに言ってくれ、と小一時間問い詰めたかったのですが、「こちとらは自社のマシン室の中の数メートルをネットワークで結んでコピー作業するだけなので、幾ら自社の持ち物回線とは言え、そっちにまで影響及びませんぜ、旦那」と言う内容の慇懃無礼なメールを送って難を逃れました。

まぁ昨日回線関係でトラブったので、更に上位のお偉方から吊し上げを食らいたくないのは判る。
取り敢ず、準備を粛々と進めて対応。
そんな邪魔もあって、明日は早くから仕事するから早めに切り上げる積りの所、色々やってた為に遅くなってしまいました。

さて、通勤の行き帰り…最近は本を読みふけるのも命がけになる気もしていますが…に読んでいた本の紹介。

『日本懐かしバス大全』(加藤佳一著/タツミムック刊)。
タツミムックの所謂『日本懐かし~大全』シリーズの1冊です。
この手の本ってかなり内容が薄っぺらい感じがして、買うつもりが無かったのですが、本屋で立ち読みしたら意外に詳しいものだったので、即刻購入したもの。

そう言えば、最近の密林は、「お客様へのお勧め」がジャンル別に紹介する事が無くなり、随分と使い勝手が悪くなりました。
かと言って、「本」カテゴリーだとベストセラーばかり並んでウンザリするのですが…。
紀伊國屋に切替えるかなぁ。

余談は置いといて、この本は1~2ページで、規制緩和前の昭和中期から後期に掛けての主なバス会社を地域別に紹介し、上段に懐かしい当時のバスの写真を、下段にその会社の沿革と現在の状況を書いた紹介文が載っていると言う構成。

それとは別に、1章を割いて当時は日本全国津々浦々に路線網を構築していた国鉄バスについても触れています。

その起源の殆どは鉄道事業で基礎を為し、沿線地域の涵養を狙ってバス事業を開始した会社が多かったりします。
勿論、他社が自社鉄道路線沿線にバス路線を開設したので、それに対抗する意味合いでバス事業を開始した会社も中にはありますが…。
その後、太平洋戦争中にその地域でかなり大きな規模に育っていた事業者は、交通調整政策に基づき、その地域の中小バス事業者を吸収合併して成長して資本を蓄積します。

戦後暫くの間も右肩上がりの交通需要に比例して、対等合併をしたり、買収・吸収したりして他の地域に進出したり、或いは東急や名鉄、西武の様に、地域を越えてその地域の交通事業を傘下に組み込むなどの動きをしたりした会社もありました。

しかし、モータリゼーションが進展するとその成長に陰りが見え、鉄道会社だった事業者は鉄道や軌道事業を廃止し、バス専業になったり、末端の路線を再編したり、子会社化して切り離すなどの対応をし始めます。

今は更に少子高齢化が進み、日常の交通手段すら維持が怪しくなりつつあり、会社更生法を適用して再建をしたり、民事再生法や産業再生機構に頼ったりしたり、地域分社や子会社化を更に進めるなどの動きをしています。

そう言った事が解説欄にはバランス良く書かれており、また全盛期の懐かしい当時のバスの写真を見ることも出来るお手軽なバス事典的な本としても役に立つ物になっています。

日本懐かしバス大全 (タツミムック)

日本懐かしバス大全 (タツミムック)

  • 作者: 加藤 佳一
  • 出版社/メーカー: 辰巳出版
  • 発売日: 2021/09/27
  • メディア: ムック



nice!(12) 
共通テーマ:日記・雑感