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わたし、恋始めたってよ! [音楽]

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今日も出社。
取り敢ず、前任者と異なって重箱の隅をつつかないので、本番もそんなにストレスが掛からなくて良いです。
まぁ、休日出勤にはなるのですが。

そんな事はさておいて、昨日、ばってん少女隊の新曲が出ました。
題して、『わたし、恋始めたってよ!』と言うもので、ばっしょーのキーとなる曲を何時も手がけてくれるASPARAGUSのシノッピーこと渡邊忍さんの詞と曲。

9月のライブツアーでアンコール最後の曲として披露され、タイトルコールも無く謎を秘めた侭終演したという作品でした。
ただ、横浜で最初に聴いた時に、こりゃシノッピー節だなとは思った。

Perfumeの作品のように、結構リパーブを効かせた歌唱だったので、生歌至上主義的なスタダDDにはかなり物議を醸すような作品では無いかと危惧をしたのですが、『Oisa』がコーラスをリパーブで効かせた作品だったので、意外にすんなり受容れられたようです。

歌も然る事ながら、この作品(もう歌では無く一つの「作品」と言って良いのでは無いかと思う)では曲と振付とMVが一体となった形で視覚聴覚にどんどん訴えてきます。
振付は、振付稼業air:manさんが手がけた物で、「恋」と言う言葉が持つ儚げで無垢な感じと、一方で対極にあるどす黒い何かとを両立させつつ、それらが合わさって「恋」に昇華していく感じがよく現れているのでは無いか。

渡邊忍さんも、振付稼業air:manさんも、ばっしょーが無表情で機械的に歌い踊るところを見てみたいと言う様な事を言っていたと何かで読みましたが、正にそれを体現しているパフォーマンスだと思います。
何となく、『MEGRY GOROUND』の世界観に似て無くも無い様な気もする。

更にMV。
監督さんは短編映画やCFを手がけている人みたいですが、見事な映像作品に仕上がっています。
因みに、CGでも海外でも無く、長崎の壱岐島で撮影したものです。
日本にもモン・サン=ミシェルの様な風景があったんですね。
干潮の数時間だけ、島に渡れると言う小島神社などで踊っていたりします。

出だしと最後は最初に見たとき、誰なんだ?と思ったのですが、今年加入した柳美舞ちゃんだったと知ったときの驚き。
彼女、まだ中学2年生ですが作品の中ではもっと年上の女性に見えます。

メンバーはそれぞれ、「嫌悪」「恐怖」「悲しみ」「驚き」「怒り」「喜び」を表していて、春乃きいなさんが「嫌悪」、上田理子さんが「恐怖」、柳美舞さんが「悲しみ」、希山愛さんが「驚き」、瀬田さくらさんが「怒り」、蒼井りるあさんが「喜び」をそれぞれ踊りと表情で表現しています。
それにしても、「怒り」の瀬田さんってぱっと見、若い頃の広末涼子にそっくりだった。

そうした感情が、みんなと交わることである部分は緩和され、ある部分は鋭敏になり、と言う感じで、恋した時の複雑な感情になっていくと言う、本当に1つの短編映画として成り立つような作品に仕上がっています。

それがまだ手付かずの自然が残る壱岐島と、一志国の古くからある様な神社とが組み合わさった美しい風景も印象的です。
正直、コロナ禍が落ち着いたら聖地巡礼にでも出掛けたいな、そんな気にさせてくれるMVでした。

冗談抜きで、『Oisa』以上に沼にハマる曲で、今日は帰りにずっとこの曲を聴きながら帰ってきたほどです。
しばらくこの沼から抜け出せません。
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