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国鉄色車両ガイドブック [読書]

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今日は体調不良でした。
ここ数日気温の乱高下が激しいのと、昨日は睡眠コントロールに失敗したのが響いた。
ついでに疲れが溜っているのもある。

在宅勤務というのも考えましたが、毎度のことながら、体調不良時は寝るのが一番。
がっつり7時間以上寝て大分体調が回復しました。

そんな今日はパッチの適用日です。
取り敢ず、フラフラになりながらもメイン、サブ、ノートパソコンにパッチを適用していきます。
ついでに、他のソフトもバージョンアップがあったので適宜更新。

しかし、Firefoxだけは90.0に上がったのですが、使えたものではありません。
タブを開くだけで何度もクラッシュしたり、ハングアップしたりを繰返して、普通に使う事すら難しい。
前のバージョンに戻すのも考えたのですが、久々にVivaldiをインストール。
こちらも、前にKasperskyとの相性が悪くてアンインストールしたのですが、今のところトラブルは起きていません。

暫くはVivaldiをメインに使うしか無いのかな。
そのうち、90.01が出そうな気がするし。
しかし、前回インストールした中身を完全に削除していなかったのが幸いして、ブックマークその他を一から設定し直さなくても良かったのが幸いでした。

さて、寝る前までベッドサイドで読んでいた本の紹介。
『国鉄色車両ガイドブック』(写真:広田尚敬・文:坂正博、梅原淳、栗原景/誠文堂新光社刊)。

同じ会社からは『最後の国鉄電車ガイドブック』と言う本が以前出ていて、こちらは1987年から89年のJR発足まで、国鉄に在籍していた電車の写真集だったのですが、これの評判良かったことから、続編として刊行された本です。

国鉄は、末期でこそ各地に専用色が出現しましたが、全盛期には全国的に統一した色を採用していました。
元々は機関車と貨車は煤煙やサビを目立たせない様に黒が、電気機関車や電車、それに客車はぶどう色と呼ばれる焦茶色、阪神間を走る流電だけは例外的な明るいクリーム色とぶどう色を使っていましたが、戦後、時代が落ち着いてくると、湘南電車には観光地に行く明るいイメージを持たせるために、みかん色と緑色の塗り分けが採用され、以後の電車に影響を与えていきました。
横須賀線の電車にはスカ色と呼ばれる青とクリームの塗り分け、こだまにはクリーム色に赤の線、ブルートレインは青一色という風に様々な色が使われ、中央線の101系にはオレンジバーミリオン、山手線の103系には鴬色と言った感じにカラー化がどんどん進んでいきます。

当然、こうした色は規格化されないとばらつきが生じてしまうので、国鉄では「車両塗色及び表記標準規程」を定めて規定すると共に、塗装現場向けに「国鉄車両関係色見本帳」を作成して、マンセル・カラー・システムに基づいた色相、明度、彩度などを明示し、現場ではその色見本に合わせた色を塗装に使用して、どの工場で塗装作業をしても、同じ色に見える様に工夫されていました。

この本は、その色見本帳に基づいた塗装の車両を、広田さんの豊富なカラー写真で表し、更に国鉄色見本帳の色をそこに配して、どんな色が使われていたのかを書いて、それに使われた車両の解説を記載したものです。

写真だけを見ても愉しめますし、中の解説を読んで、どんな意図でこの色が採用されたか、また車両別にどの様に塗り分けを行ったかと言うのも詳しく書いてあって参考になります。

ただ惜しむらくは、国鉄末期になると地域色やジョイフルトレイン色の様に、些か乱立気味になってくるため、その辺は紙幅の関係で収めきれず、2ページ見開きの解説と写真では無く、4分の1づつのスペースになっていること。
数が多いから苦肉の策でしょうし、その塗装が採用されて程なくJRに変わったのもあって、扱いが小さいのは理解出来ますが、両数の少ないジョイフルトレインは未だしも、無塗装車の部分は同じ紙幅にして欲しかったなあと思う。

それでも、色の面から車両を追った資料はこれまでに余り無かったと思うので、良い資料であることには間違いありません。

国鉄色車両ガイドブック: 往年の塗装を振り返り体系的にまとめた決定版

国鉄色車両ガイドブック: 往年の塗装を振り返り体系的にまとめた決定版

  • 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
  • 発売日: 2021/02/17
  • メディア: 単行本


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