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ももクロ導夢録 [読書]

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今日は一気に気温が上がって体調を崩し掛けました。
昨晩は腰がピリピリしていて、久々に湿布を貼って寝たし。
最近の寒暖の差の激しさと言ったら…。

幸い、行きに乗った電車が座れたので、何とか保ちました。
これが立ちっ放しだったら途中で棄権して引き返していたでしょうね。

さて、最近行き帰りに読んでいた本は、MomocloMania2018の会場で購入した小島さんサイン付きの『ももクロ導夢録』(小島和宏著/朝日新聞出版社刊)です。
10周年記念本の追加バージョン的なもので、『ももクロ独創録』の続編。
それにしても、BUBUKAが朝日新聞出版だと言うのが意外だった。
昔のBUBUKAと言えば、完全なキワモノ雑誌だったはずなのに、編集長が替わったから何時の間にか王道アイドルを応援する雑誌になっていたのですね。

それはさておき、この本の話。
まだ発売直後なので、余りネタバレをするのは良くないのかも知れませんが。

毎度の事ながら、ももクロの番記者が書いたももクロ年代記です。
今回は去年4月の春の一大事を終えてから始まった47都道府県ツアーのシーズン1から、東京ドーム公演を終えた直後の松屋銀座でのビアガーデンライブまでを扱っています。

ただ、読者にとって些か期待外れなのは、杏果ちゃんの存在感が全く感じられないこと。
4人の声は聞こえるのに、杏果ちゃんの声は殆ど聞き取れません。
特にモノノフが一番知りたいであろう脱退の経緯については、公式番記者という立場を忖度してか、全く触れられていません。

彼女の存在を無くしてしまえば、この本は十二分に読み物として成立しているのですが、残念なことにその部分については記者としての掘り下げが足らない…いえ、恐らくそれなりの掘り下げはしているのかも知れませんが、それを発表することは、まだ何らかのタブー的なものになっているのでは無いかと思ったりもする訳です。

なので、モモノフが読むとフラストレーションが溜る作品になっています。
まぁ、恐らくこれを書くとかなり生々しくなるでしょうし、メンバーにも影響が出る可能性もある、更にはそれが元で人気に陰りが出ないとも限らない、そう考えると掲載しないのも頷けます。
ただ、彼女が今は「一般人」だからそこに触れないと言うのはどうなのか。
あくまでも、その日まで彼女はももいろクローバーZの一員だったのですから、そこまで存在を消さなくともと思ってしまうのですけどね。

その部分を除けば、流石に公式番記者ですから、メンバーの思い、本音、裏での努力、スタッフさんとの信頼関係など、余り表には出ない話が出て来ます。
特に2018年の4人になってから東京ドームまでの日々は目まぐるしく展開していて、そこは番記者としての整理力が遺憾無く発揮されているのでは無いでしょうか。

それはそれで貴重な話ですし、あのとき、あの発言の裏にはこんな彼女達の思いがあったんだ、とかそんな思いが湧いてきて、あのとき、現場にいた人間はその流れをトレースすることで感情移入出来るのでは無いか、と感じました。

恐らく、今回の本はかなり評価が分れるのでは無いかと思いますね。



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