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新しい上司はベトナム人♪ [日記]

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今日も相変わらず在宅勤務。
こんな御時世ですから、光回線を敷設する需要が多いからか、稼働業者を絞っているからかは分かりませんが、NTTにしろKDDIにしろ、回線を引込む工事に1ヶ月半くらい掛かっています。
コロナ禍以前だったら2週間かそこらで敷設が終わっていたのに、担当者も絞っているから中々事務手続きも進みません。

不景気だとか失業する人が多いと言ったって、こうした職人さんが少なくなっているのだろうか。
何かちぐはぐな感じを受けます。

ところで、今日ニュースを見ていて気になったのが、成長戦略案とやらで、経済産業省が半導体確保をする為に、それを国家事業として推進するというもの。
以前、液晶パネルのシェアを伸ばすとか言って、官民一体でジャパンディスプレイなる会社を作った挙げ句、ズタボロになって死に体になったり、また半導体でも鳴り物入りで作ったエルピーダメモリは競争力を失い、救済するとかしないとかで外資に結局買い叩かれ、それらの失敗もまだ総括していないのに、またも税金を無尽蔵に投入しようとする御役所仕事にはウンザリします。

産業界の米とも言われている半導体ですが、その生産技術には兆単位の資金が必要ですし、初期投資もかなり掛かります。
でもって、この業界の技術は日進月歩ですから、リーダー的な地位を維持する為には常に大規模な投資が必要になります。

中国や台湾、東南アジア諸国の様な国々では、トップがこうと決断したらそれに向って遮二無二進みますし、方向転換も気軽に行います。
無理だと思ったらさっさと撤退する訳ですが、日本の場合は、決断するまでに時間が掛かり、その決断を待っている間に次の技術が開発される、更に生産設備を整えても、それが稼働するまでに陳腐化する、おまけに、減価償却の御陰で工作機械を何年も使い続けないといけないので、古い生産設備を維持し続けるしか無い、結果的に市場から取り残され、在庫の山を抱えて途方に暮れて海外に事業を売却すると言う流れになるのですよね。

自分の会社も一応物作りの会社な訳ですが、基幹となるプロダクトは、30年近く前に開発された製品ですし、新しいものでも10数年前に開発された製品です。
幸いにして、これらはニッチな製品なので、リファインしていきさえすれば、それなりに売れるのですが、これを海外に売り出しても売れませんでした。

そう言う意味では、日本の企業文化に根ざした製品だからこそ売れた訳です。
それ以降、これを凌ぐ製品はまだ開発できていません。
と言うか、今は海外パッケージのアドオンを作るくらいが精々。

ヒット商品を作るのは難しい。
日本の製品で最近世界的にヒットしたものって何があるのだろう。

食品だとカップヌードルも50年、ポカリスエットも同じくらい経過しているし、ハイブリッドカーだって今はEVに取って代わられつつあるし(日本だけがガラパゴス化して生き延び、今度は水素エンジンだと言ってるっけ)、そう考えると近年世界的なヒット商品となったものってWiiくらいじゃないだろうか…。

ここいらで変なサイクルを止めないと、それこそ、後10年もしたら世界中から見向きもされない国に落ちぶれるんじゃ無いだろうか。

出生率も低下していることだし、賃金水準は上がらないし、税金だけはどんどん取られるし、益々住みにくい国になってしまうと競争力はどんどん下がる。
それこそ、彼方此方外資に買い叩かれた挙げ句、「新しい上司はフランス人」ならぬ、「新しい上司はベトナム人、転勤先は大陸で、日本国内何も無い、いるのはじじいとばばあだけ」てな事になるのでは無いだろうかね。
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