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俺の若い頃は… [日記]

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今日も在宅勤務。
どうやら、上つ方の派閥争いに巻き込まれそうな勢いです。
色々雑音が入ってくるのが面倒だなぁ、また休んだろかなどと思ったりする。

さて、そんなことはさて置き、先日来の大坂なおみ選手の騒動。
海外では結構前向きな意見や支持を訴える声が大きいのに、日本国内、特にネットでは叩く人が多いです。
曰く、「今迄幸せな投稿とかを続けていたのに、急にうつ病だなんて信じられない」とか、「会見の場で反論すれば良い。やり方がおかしい」とか色々なもの。

私もここ10年ほど、抑うつ症で治療を受けてきた訳ですが、周りでもこうした症状に無理解な人が多いです。

思うに、日本では心の病気とかうつ病というと、精神病院を思い浮かべるのな。
そんでもって、精神病院のイメージと言えば、鉄格子を嵌めた病棟に目もうつろな人々が叫んだり、訳の分らない行動に走ったりって感じ。

未だに日本の精神病院って、ロシアのそれとか中国の収容所と変わらないところが多いのでは無いかと思う。
ずっと患者の手足を拘束したりとかね。
他の先進国からは、こうした治療(とも言えない)が非人道的だと批判を受けているのですが、意にも介さない。

そういう風に心の病気に対するネガティブなイメージがあるから、批判的な投稿が溢れかえるのでは無いかと思ったりする。
実際には抑うつ症やうつ病の殆どは、投薬で治療可能ですし、症状を軽減することも可能です。
症状が進むと、自傷とか自殺する可能性はあるのですが、例えば人を害したりとかすることはありません。

勿論、心の病気の中にはそう言う症状が出る場合もあります。
ただその比率自体は心の病気全体からすればかなり小さいものです。
しかし、それがセンセーショナルに取り上げられるからこそ、心の病気に対する偏見が助長されるのでは無いかと思います。

後は老人の無知でしょうか。
ネット上で過激な投稿をする人を調査してみると、壮年より上の男性が多いと言う傾向があるそうです。
思えば、高度経済成長期からバブル景気に掛けて会社に勤めて無事定年退職し、後はやることが無いからネットに浸ると言う感じ。

モーレツと呼ばれたサラリーマン生活を送っていて、休日も休まず、平日でも最終電車までとか、あるいは深夜タクシーに乗って帰り、家族をも顧みず働き、子供を育て上げて暇になった人達。
そうした価値観にいた人は、抑うつ症やうつ病なんかになった事が(実際はあったのかも知れませんが、自覚が無いとか)無いから、「俺の若い頃は汗水垂らして、油まみれになって働いたんだ!それに比べて今の若いものと来たら、ちょっと疲れただけで会社を休むとか云々」てな解釈で曲解するのでは無いか、と。

昔と今とでは、生活環境が激変しています。
電話一つ取っても、固定電話は姿を消し、ケータイ、そしてスマホになって、一家に1台だったのが1人1台という状態ですし、何時でも何処でも相手にアクセス出来てしまう訳です。
昔だったら、仕事終わって飲みに行ったりしても、休日で休みになっても、その時間は仕事とか知らない人に邪魔されずにのんびり出来るのですが(特に家を離れてしまえば連絡が取れませんし)、今はスマホを持たずに家を出て、万一でも連絡取れなければ、非難される時代です。
休みだろうが深夜だろうがお構いなし。
心が安まる暇がありません。

そうなると、不安感とか色々と出て来て、精神的に追い詰められて心に変調を来す人も出てくるわけです。
心を休ませたいのに、平気でズカズカ他人が入ってくるのですから。

そう言った時代変化について行けてない人達が、自分の価値観だけを盾に、人を非難しているのでは無いかなぁと思ったりする。
その人達も、人を非難しないと自分の心の平安を保てないのかも知れませんけどね。

どうせ非難するなら、フォン・ノイマンは兎も角、ビル・ゲイツやスティーヴ・ジョブスを非難して欲しいですね。
まぁ、そんな人達に言っても、どうせ聞く耳は持たないとは思いますが。
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