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プラマイゼロ?本当か? [日記]

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今日は在宅勤務。
でもって、15時過ぎで終わってリフォーム業者2社目の下見と見積のための訪問。
全てカバー工法にすれば、長持ちするのは判っているのですが、それはそれで費用が掛かるので、どうしようか考えてしまいます。

屋根を点検したら、ひび割れが2箇所見つかり、反りが結構あって、屋根に上がると場合に依っては踏み抜く可能性があるとの事。
そう考えると、屋根の再塗装は止めて、屋根をカバー工法、躯体側を塗装で済ませると言う方向に持っていくのがベターなのか。

予想はしていましたが、いざ現実を突きつけられると、うわーってなりますね。
幸い、ベランダは高圧洗浄だけでどうにかなりそうだし、サイディングを張り替えると言っても、内側なので少々歪になっても気にはなりません。
それにお客さんが家に入ることも滅多に無いし。

ところで、今は彼方此方の会社が電力小売を行っています。
新電力と呼ばれる会社は、最近撤退や倒産が相次いでいるようですが…まぁ発送電を分離しないと真の新電力会社は生まれないだろうな、と思う。

東急やNTTdocomo、それに東京ガスなどの電力小売会社が結構伸しているようなのですが、先日、うちが契約しているケーブルテレビのJ-COMが新電力のサービスをすると言う事で、広報メールがやって来ました。

J-COMの電力は通常契約とエコ契約の2つがあって、通常契約はTEPCOの契約よりも安い。
一方、エコ契約については、100%非化石証書(再生エネルギー指定)の電力を調達してCO2排出をゼロにしているそうです。
電力料金を計算してみると、東京電力の従量電灯Bの契約と費用が全く変わらない。

以前、東京電力の水力発電のみの電力を契約しようとしたら、10~15%程度通常の契約よりも高かったので止めたのですが、一応、電力料金体系は従量電灯Bのそれと全く変わらない訳で。
何か「非化石証書(再生エネルギー指定)」というのは言葉のまやかしみたいですが、再生エネルギー指定が無い「非化石証書」は原子力発電を含むそうです。
確かに、CO2は排出しませんからね。

一方で、非化石証書(再生エネルギー指定)と言うのは、電源の種別に原子力は含まないものの、トラッキングの必要が無い電力なので、お墨付きはあれども、本当にCO2フリーの発電方式で発電した電力なのかと言う保証はありません。
実際に、J:COM電力のグリーンメニューの発電比率は、石炭火力6%、ガス火力が19%で再生エネルギーと明確に判るのが僅か3%。
FIT電源として、一応再生エネルギーだよと言う名目で売られた電力を市場で調達しているのが15%。

さて、残り57%は何かと言う話です。
これは発電所が特定出来ない電力であって、原子力発電の電力やら石油火力などのCO2を出しまくる電力かどうか出自が全く判らないもの。
RE100と言う国際的な仕組みでは、この電力は相対取引以外は再生エネルギーと認められません。

が、政府は産業保護の観点から、その曖昧な位置づけの電力を恰も再生エネルギーの如く扱っている訳で。
これ、環境投資に敏感になっている海外の投資家達からすると、また化石賞を貰うパターンになりそうな感じ。

此の点で内向きのことばかりしていると、日本企業の首をどんどん絞めていくことになり、投資が見込めない会社はそうしたRE100の仕組みがきちんと確立している海外に工場を移す様な事が起きかねない状態だったりするのですよね。

そりゃ、電力料金が再生エネルギーを使ってますよと言っていながら、東京電力の費用と変わらない訳です。
こんな事をしているから、日本の産業はどんどんガラパゴス化していくのでは無いかなぁなんて思うのですけどね。
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