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格機 [飛行機]

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今日は来週日曜の仕事の前に行うテストという名の儀式。
それ自体はさっさと終わったのですが、最近やっと重い腰を上げた中の人が、「国際的な仕事の機械」社が作ったソフトウェアの設定に悩んでいて、その相談に乗っていたら、結局帰宅時間を逸し、気が付くと21時過ぎでした。

結局悩みは解決せず、明日に回すことになったりします。

そんな訳で、エビ中の新譜について書く時間が無いから、取り敢ずの埋め草その2。

中国空軍は日中戦争勃発後、各国から手当たり次第に軍用機を買い集めます。
英国空軍最後の複葉戦闘機となったGloster Gladiatorもその1つ。
元々は1934年にBristol BulldogやGloster Gauntletの後継機として開発されたものですが、既に十分な実績を積んでおり、様々な中小国空軍で利用されました。

一番有名なのはスウェーデンやフィンランドと言った北欧諸国のそれですが、中国も日中戦争勃発直後の1937年8月に中央政府が空軍向けに36機のGladiatorを購入します。
ただ、これらの機体は、その後性能向上が図られたMk.IIやMk.IIIではなく、香港で使われていた最初のMk.Iでした。
そう言う意味では、中国政府は英国に足下を見られて中古機を売りつけられたと言っても過言ではありません。

しかし、中国空軍にとってこの機体は非常に優秀な機体で、日本海軍が第一線に投入していた九六式艦上戦闘機には速度で劣るものの、高度性能や旋回半径などの機動性で勝り、中国空軍内ではこの機体は「格機」と呼ばれていたそうです。

36機のGladiatorは、第3大隊第28、29、32の各中隊に配備され、武漢航空戦や粤北追撃戦、桂南空戦に投入されています。
特に28中隊の陳瑞鈿隊長率いる部隊は、多数のの日本機と交戦して5機を撃墜し、隊長などが壮烈な戦死を遂げて全滅すると言う「格機」に相応しい最期を遂げています。

とは言え、多勢に無勢。
Gladiatorは、どんどん数を減らしていき、1939年の冬期攻勢までで全ての機体が失われています。
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