罠 [日記]
昨日充分に寝たので、今朝の目覚めは良かった。
帰りの電車の中でもそんなに眠気が無かったので、珍しく本のページが進みました。
と言う事で、今日も簡単に。
とある服飾メーカーが、初任給を40万円にするとぶち上げて話題になっていました。
私の時はバブルの時でしたが、まだ20万くらいだったんじゃ無いかなぁ。
まぁ、メーカー系の会社だから給料は安い方でしたし。
それが今は倍です。
それにしても、税金や年金がさっ引かれて手取額は大して変わりないような気がしますが。
で、その金額が話題になったのですが、よく見てみると、残業が80時間で40万円と言う話。
まぁ、うまい話にゃ裏が有るを地で行くような話で、これまた話題になっています。
通常、残業の上限ってどんなに働いても通常は40時間まで。
それを超えると、労使との間で三六協定を締結して例外を認めることにしないといけなくて、しかも1度締結すると、その後何ヶ月かは残業時間を抑制しないといけなかったのでは無かったかと。
通常の残業規制の倍に及ぶ残業時間を宛がって、それで40万円だと、余程身体が頑健でも無い限り、1年で使い潰されて身体壊して、退職がオチでは無いでしょうか。
隣の芝生は青く見える人もいると思いますが、今の働き方改革に逆行する形で、如何にも経営陣は昭和脳でございと明らかにしているものですな。
これに釣られて就職する人がどれだけいるでしょう。
まぁ、余程お金に困っている人だと別でしょうが、身体を壊してまで大金を手に入れるのもどうかなぁと思ったりする。
一頃は、固定残業時間込みの裁量労働制を採用する会社が多かったのですが、今はそんな働き方を推奨しようものなら人が集まりません。
裁量労働制を採用しても、その固定残業時間一杯仕事してくれる社員は殆どいないという現実。
結局、これも徒花に終わりました。
本来は会社の根幹を担うのが人ですから、人を育てるのが正統な会社の発展の仕方なのですが、小泉内閣からこっち、人をコストセンターとして蔑ろにする経営が持て囃されました。
なので、正社員を採用せず、人件費を余り負担しなくても良い派遣社員を使って来た訳で、今や人を蔑ろにした経営のツケが一気に回ってきています。
少子高齢化社会もそうですし、2024年問題も突き詰めれば、人を蔑ろにした経営のツケでは無いでしょうか。
また、此の人手不足の最中、退職勧奨をする会社も多いです。
退職勧奨をするような会社は、遠からず市場から撤退することになるでしょうね。
先ず、残ってほしい社員は絶対最初にいなくなります。
残るのはどうでも良いと言ったら語弊がありますが、退職したら路頭に迷うような人ばかり。
結果、職場から活力は失われ、成長も見込めなくなるわけです。
そうした事が、何で経営者と呼ばれる人達には判らないのでしょうかねぇ。
ま、それだけ自分達が無能だと言うことを曝け出しているようなものなのかも知れません。
今回の話も、結果的に落ち目の会社の最後の話題作りな感じではないでしょうか。
5年後もこの会社が生き残っているのかは甚だ疑問です。