青春小節~音楽紀行~ [音楽]
今日は寒かった。
なのに、何を思ったかモコモコベストを着て事足れりと思ったのか、背広を着るのをすっかり忘れました。
御陰で帰り、駅からの帰り道が寒いこと寒いこと。
久々に震え上がりました。
さて、今日はukkaのメジャーデビュー後初めて出したアルバム『青春小節~音楽紀行~』の発売日です。
発売に先立って、『スーパーガール★センセーション』と言う曲のMVが公開されましたが、今までのukkaのMVには無い、エレガント且つ大人な感じの仕上がりになっています。
1年以上メジャーで活動してきて、やっと方向が定まったのでは無いでしょうか。
しかし、今月末でリーダーの川瀬あやめさんが脱退すると言う波乱の幕開けでのアルバム発売になりました。
なので、本作は今までのukkaサウンドの集大成とも言える作品群になっていると思います。
最初と最後がストリングスのみの出囃子である『We are …』であり、間に曲を詰め込んだ形の作品になっていて、このアルバムそのものがukkaの真骨頂であるライブ仕立てになっている感じ。
アルバムの作りとしてはオーソドックスで、今までのシングルカットされた曲を前後に入れて、途中途中で新曲を鏤めています。
2曲目『Rising Dream』、3曲目『Wonder Little Love』、4曲目の『TAiLWiND』は今までシングルとして出してきた曲、5曲目と6曲目は新曲で、7曲目が『コズミック・フロート』、8曲目は『ティーンスピリット』でこれらもシングルとして出してきた曲。
9曲目はMVになっている『スーパーガール★センセーション』、10曲目『Glow-up Days』はシングル曲、11曲目『つなぐ』と言う新曲で繋げています。
正直、昨年までは新人の結城りなさんと葵るりさんが入って直ぐで、2人とも正直実力的には既存メンバーとの較差はかなりありました。
しかし、2人はかなり努力したのでしょうね。
その較差はかなり縮まり、他のメンバーも実力が付いてきて、一人が突出することは無くなったように思えます。
そう言う意味ではバランスが取れる様になってきたのかな、と。
そのバランスの良さが如実に表れているのが、5曲目の『カノープス』と6曲目の『don't say love』。
前者はハーモニーが素晴らしく、後者は典型的なテイチクサウンドと言うか、全体的に懐かしいアイドル歌謡、山口百恵テイストの曲で、多分、ライブ映えするであろう曲です。
11曲目の『つなぐ』は、川瀬さんが脱退して、次の世代である若菜小春さんと宮沢友さんへのバトンタッチを意図した曲では無いでしょうか。
ukkaの曲を多く手がけてきたオーノカズナリさんの詞がファンに刺さります。
「虎は死して皮を留め人は死して名を残す」では無いですが、脱退してしまったメンバーも含め、今回脱退する川瀬さんも含めて開拓した道を、次の世代も含めた今のメンバーが更に広く、大きくする様にとの願いも込めた曲では無いでしょうか。
30日のライブが川瀬さん最後の日で、来月21日からukkaは新体制で再出発します。
そのミッシング・リンクをしっかり「つなぐ」為の曲だなぁ、と。
一方、最後の終わり方が唐突で、再び『We are …』につないでいくのは、次の世代への期待でしょうか、不安でしょうか。
多分期待なんだろうな、と思いたい。
でも、30日に『つなぐ』が流れたら多分泣きそうな私がいます。