君日和 [音楽]
今日は少し涼しく、長袖で過ごせました。
半袖にするか、長袖にするか、結構選択が面倒臭いところがあります。
まぁ、長袖だと腕まくりをすれば良いだけですが。
さて、今日は先週出た風男塾の新譜『君日和』について取り上げてみる。
このグループもももクロと同じく15周年なのですが、ももクロがメンバー固定でやって来たのに対して、風男塾はメンバーが様々に変遷しながら、既に1期生は現役で無く、今は4期か5期くらいのメンバーになってるんじゃ無かったかな。
メンバーチェンジを経ているとは言え、グループとしては15年も続いているのですから大したものですし、男装アイドルと言うLGBTの先駆者みたいな感じのニッチな市場を開拓しているグループです。
昨年くらいから、やっと1期生が退いてから中心になってきたメンバーが安定的に歌を歌えるようになってきた訳で、大分男声に寄せた歌い方になってきたような気がする。
今回の『君日和』は、半年ぶりのシングルです。
MVは大分和に寄せてきた感じの作品になっています。
詞は北海道のバンドであるAPE81のメンバーであるUioさんと、48グループやモー娘。系のグループに詞や曲を提供している大橋莉子さんの共作。
曲がかなり和に寄っているので、詞も五七調で構築されていて、韻も踏んでいるところ、誹句とか短歌的な趣きがある作品に仕上がっているように思えます。
メンバーの歌い方もかなりウエットな歌い方をしているので、6月という雨の季節らしい、胸に響く感じの曲になっていますね。
このシングルは3曲で構築されています。
タイトル曲は『君日和』ですが、2曲目は『ガンバーレ!』。
こちらはしっとりとした感じの『君日和』と異なり、風男塾定番の元気が出るソング。
作詞作曲は久々に、はなわさんが手がけていて、『同じ時代に生まれた若者たち』や『勝つんだ!』の系譜に繋がる感じの曲です。
落ち込んだときに、聞くと心のビタミンになる曲では無いでしょうか。
3曲目は『The Sky』。
こちらも、腐男塾時代から風男塾初期に至るシングルの編曲を手がけた成田忍さんの作品で、久々に初期風男塾のテイストでの楽曲になっています。
全体的に前々作くらいから、初期風男塾に原点回帰してきているのかなと言う印象を受けます。
迷走していると言えば、そうとも言えるのかも知れませんが、それでも『君日和』の様な挑戦的な曲をリリースするところなんかは、世界を拡げているように思えます。
個人的には、坂道グループをパリに送り込むくらいなら、風男塾の方がインパクトあると思うのですけどねぇ。