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大阪モンロー主義 [飛行機]

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今年は天候不順な上に地震やら台風やらが押し寄せて、日本列島大被害です。
関東だけが悪運強く逃れている訳ですが、その悪運もどれだけ保つのやら。

時に、先日の台風では関空に大被害が出ました。
A滑走路は水没し、1タミも被害が出て、停電が発生し、あまつさえ、タンカーが走錨して連絡橋に衝突して大被害をもたらす状態になりました。

関空の脆弱なところは、この空港が機能を停止したら、近畿地方には他に代替となるべき国際空港がない点です。
今回、神戸空港と大阪空港が合計で1日70便程度引き受けるらしいですが、それでも関空の発着回数に足りません。
北海道で大地震が発生しましたが、例えば、北海道なら新千歳が機能を失っても、国際線の受入設備を持つ函館と旭川で何とか捌けるくらいにはなると思います(今回の全道停電は想定外だと思いますが)。
仙台だったら、少し遠いものの、花巻空港と茨城空港で何とか凌げるか、と。

首都圏では、成田と羽田が補完関係にありますし、最悪の場合は茨城と新潟で処理することも可能でしょう。
新潟なら、小松で補完できるでしょうし、セントレアなら静岡が補完できます。
これらは何れも国際線受入設備がある空港です。

目を中国地方に転じると、広島空港と岡山空港は補完関係にありますし、四国では高松と松山が互いに補完関係があります。
中国、四国地方だと更にお互いに補完できる状態です。

九州は既に、北九州空港と福岡空港、佐賀空港の3空港が補完関係にあります。
南九州だと、熊本、鹿児島、宮崎が補完関係にあると言えるでしょう。

しかし、近畿地区は関西空港以外、国際線が就航している空港はありません。
従って、関空が機能を停止した場合、近畿地方は他地域の空港に頼らざるを得ない状態になります。
と言う事は、インバウンドの受け皿として近畿地方のパイが少なくなる可能性も捨てきれません。

大阪中華思想と言うか、彼の御仁が大阪市長になってこっち、近畿では大阪が頂上で、他の府県は見下す感じになっている様な気がします。
なので、大阪空港や神戸空港に国際線を持っていくのは以ての外という考えが底流にあるのでは無いか、と思ってみたりする訳です。

例えば、貨物便は神戸港に検疫所や税関があるのだから、その辺りの施設を活用し、普段から神戸空港に貨物便を受容れてリスク分散を図るべきでは無いかと思うのですが。
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