ももクロ流 2020-2021 [読書]
今日も出勤。
日曜からずっと仕事をしているので、疲れがピークなのですが、流石にここで倒れるわけに行かず。
ただ、完全に夕方には電池が切れていましたが。
これで残業すると明日は倒れそうだと言う事で、今日はとっとと帰宅。
それでも何だかんだで帰ってきたら20時過ぎです。
そんなここ数日電車の中で読んでいた本。
『ももクロ流 2020-2021 -4人が駆け抜けた2年間の軌跡』(川上アキラ著/日経BP刊)。
毎年ももクリの時期に出版される、ももいろクローバーZの年譜なのですが、今年はももクリも厳戒下で行った為、大々的な販売が出来なかったものです。
例年なら表紙違いのものがばーっと物販の店頭に積み上がるのですけどね。
基本的には日経エンタテインメントの連載記事で川上さんと各メンバーとの対談をしているのがあって、それを加筆修正したものに加えて、半年後くらいの各メンバーの振り返りが巻末に付いていると言う感じ。
事ほど左様に2020年から21年にかけての2年間は、日本のエンタメ業界にとっては正に試練の年でした。
ももクロとて例外では無く、昨年の正月過ぎに行われたニッポン放送の公開生放送ライブを最後に、ほぼ1年半くらい有観客のライブが出来ていません。
従来型のライブ中心、或いは握手会などの接触イベント中心のグループだとかなり困ると思うのですが、元々がアイデアマンである川上さん率いるスタダ陣営は、こうした環境を逆手にとって、様々な仕掛けをしていきます。
VRライブとかマスク着用のライブだとかZoom配信とか…。
そして、グループでは無くソロでの活動。
高城さんは、グループの先陣を切ってソロコンの配信ライブを開始し、ラジオのDJやドキュメンタリーの語り、更に連続ドラマの主役となったり、CMでの単独起用、更にバラエティ番組に参画したりと、数年前の引っ込み思案は何処へやら…。
そうした活動が彼女の糧となって、様々な拡がりを見せていきます。
佐々木さんも、高城さんの配信ライブを更にブラッシュアップさせて自身の配信ライブをプロデュースしたり、YouTuberとして活動してみたり、アイドルフェスティバルを主宰してみたり、更には浪江女子のプロデュースと言ったプロデューサーとしての働きが多かったり。
玉井さんは座長公演が無くなったものの、映画やそこからスピンオフしたドラマや語りに挑戦したり、様々なバラエティ番組に出たりと、八面六臂の活躍でした。
残念ながら、唯一ソロコンは無いのですが。
百田さんはアニメ映画の声優とか、テレビドラマや映画で女優業、そして映画ではピアノ演奏を披露したり、それを年末のももクロ紅白で披露したりと活動の幅を拡げていき、今迄はやる気が無かったとしていたソロコンを去年行うなど、充実した1年を送っているのが見て取れました。
勿論、順風満帆なばかりで無く、百田さんや玉井さんはコロナに感染したり、佐々木さんが顔面麻痺で入院したり、玉井さんは更に怪我で暫くお休みするという災難にも見舞われています。
それでも、大きな穴が開かなかったのは、この2年間それぞれがソロ活動を色々とやって来たことで、不足分を補完し合うと言う関係が出来ていることがあったのではないでしょうか。
不自由があった割にはその不自由を楽しみながら乗り越えてきた感じで、この2年間、色々と試行錯誤をしながら少しずつ前へ前へと進んでいるももクロの動きがよく判る本になっています。