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バターの本 [読書]

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今日も出勤。
色々とこまごました仕事が入って、それでもって面倒な会議がちょこちょこ邪魔して、御陰様で何も進みやしません。

彼方此方でポカをして疲れ切りました。
冗談抜きで温泉にでも入ってのんびりしたいですねぇ。
日曜日は深夜に復電作業をする上、月曜日は早朝から仕事なので、流石に往復は辛くて会社近くのホテルを手配しましたが、温泉付では無かったです。

ついでに、今月は遂にCPAPの医者に行くことが出来なかったし。
来月早々には行ってこなければなりません。
それで無くてもCPAPの費用として1回5,000円近く取られるのに、1ヶ月飛ばすと2ヶ月分支払わないといけないので、何かかなり損した気分になります。

そんなこんなで、ここ数日通勤電車の中で読んでいた本。
昨今は物騒な世の中で、下手したら隣の人にブスッとやられる御時世ですが、本だといざという時盾になるからで(そんなに分厚い本は持ち歩けないけど)。

冗談は置いといて、その読んでいた本は『バターの本』(グラフィック社編集部編/グラフィック社刊)と言うタイトル。

タイトルを見て判る通り、全編日本で販売されているバターを一通り網羅した本です。
とは言え、世界にはバターなんてのが数多ありますから、あくまでも国産に拘ったバターの本。

ただ、残念なのは余りにもビジュアルに凝り過ぎていて、情報が殆どない事です。
グラフィック社と言えば、ビジュアル系の出版社なので致し方ない面もあるのでしょうが、バターの中身の写真と容器の写真がど真ん中を占めていて、データなどは細かい字でちょこっと書いてあるだけ。

こうした本を出すのなら、先ずはバターに関する一般知識を解説した部分を前に持ってきて、前提知識を読者に出した上で、日本でどんなバターが売られているのかと言うのを紹介した方が良かったのでは無いかと思います。

まぁ、一般知識の部分もQA形式であって余り詳細に書かれていませんからねぇ。
バターの紹介も、大手乳業メーカーの販売している大量生産バターと、ローカルな牧場が少量生産しているバターの2部構成となっています。

グラフィックに凝るのであれば、先日紹介した『日本懐かし~』のシリーズみたいに、大手乳業メーカーの古い時代から現在に至る容器の変遷なんかを紹介しても面白かったかも知れません。

で、解説部分はと言うと、メーカーの沿革とどうやってバターを生産しているのかを簡単に数行で紹介し、後は製品の紹介でどんな容器に入って、どれくらい入ったものが幾らで売られていて…と言った基本情報の他は、メーカーの人が推奨するバターの利用方法(と言っても、多分殆どの会社は有塩バターだとトーストに付けてとかじゃがバターとかくらいの反応、無塩バターだとケーキやクッキーにと言った感じの記述ばかり)も個性的な回答は殆ど無かったです。
後はバターが大好きな人の一言コメントが添えられているだけ。

例えば、最初に一般的なバターを製造する方法を大手メーカーと中小メーカーの対比とか写真や図などで示して、お菓子作りや料理に用いるバターの使い方について書いて(この本ではお菓子については触れていましたが)、世界のバター事情とかバターに拘る料理店のシェフやパティシエの蘊蓄をコラムとして適当に鏤めて、それから各社のバターについて、大量生産品や少量生産品、それを更に有塩とか無塩を視覚的にわかりやすくした方が良かったかも知れません。

そして、あくまでも『バターの本』なのですから、純粋なバターを紹介して、何かを混ぜましたと言う様な変わり種バターやバターの副次生産品である無脂肪牛乳から生まれた製品については紹介を避けるか、コラムとして紹介した方が良かったように思えます。

実際にこの本を手に取るのは、私みたいな蘊蓄を知りたい人間では無く、もっとライトな層なのかな、とも思ってみたりして。
表紙買いをしたのですが、今回は外れでした。

バターの本 日本のおいしいナショナルバター&クラフトバター

バターの本 日本のおいしいナショナルバター&クラフトバター

  • 出版社/メーカー: グラフィック社
  • 発売日: 2019/09/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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