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日本の生産性はホワイトカラーが落としてる [日記]

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今日は連休の中日と言えば中日なので、お休みしても良かったのでしょうが、どうせ雨。
何処に出ると言うこともないので、会社に行っても良いでしょう。
どうせ来週火曜は病院で半日潰れるのですから。

ところで、行きがけにYahooニュースを見ていたら、経済誌に江上剛さんの寄稿文があって、興味があるので読んでみました。

曰く、日本の工場の生産性は非常に向上して非常に優秀なところまで進んでいる。
本来なら、その向上分だけ生産性が上がっていなければならないのに、実際には全然上がっていないか寧ろ下がっている。
それは何故か…全ての元凶はホワイトカラーの存在だと言います。

ブルーカラーが血の滲む思いをして生産性を向上させても、その効率を奪うのがホワイトカラーの仕事では無いかと。
一度で読み捨てられるような無駄な書類作り、お客に足繁く通い、名刺をばら撒く枚数を誇り、それが契約の取れる秘訣だと勘違いしている営業、結果の出ない会議とその準備、自己顕示欲の塊のような無駄な押印の羅列とその押し方に血道を上げる、社長が外出しようとするものなら、飛んでいって我先にエレベーターのボタンを押すのに命を賭ける等々、枚挙の暇が無いと江上さんは書いていました。

うちの業界からして、そもそも生産性の「せ」の字も書けない「人月商売」ですからね。
売るのは「人」、それに対して月額幾らで契約すると、その単価よりも低い人を持ってきて酷使する。
結果が出ようが出まいが、儲かれば良いのであって、生産性は二の次三の次です。

寧ろ効率を上げようとすると、こう言う人達は、それを邪魔しようと言う方向に全能力を傾けます。
やれ監査だとかやれ品質がとか…文書作って統制が効く、或いは品質が向上するのなら意味のあるものですが、正直、屋上屋を架す様なもので、全く生産性向上に寄与しません。

監査と言えば、IT統制監査の初めの頃、障害の管理は個票だけで運用していて、一覧表には発番した番号と題名と必要最低限の進捗しか記載していませんでした。
それが、この一覧表では何が記載しているのか監査できないとか言い出して、あれも書け、これも加えろと言った挙げ句、今では個票と記述内容が何等変わりの無い台帳に化けました。
それなら、台帳に記載すれば事足ります。
何のために個票を起票するのか判りません。

彼等は、個票を見て統制が効いているか押印がきちんと為されているかを判断する、と言いますが、ワークフローさえきちんと整備していれば、個票なんてどうでも良いわけです。
そのワークフローを導入するのにも余計なお金と人の労力が必要だし、それが必ずしも自分のところの運用に合っているのかどうなのか、と言う点を全く理論ばかり重視して中身を吟味せずに導入したら、運用しづらいものが出来て1回も使わないうちに御蔵入りなんて事もありました。

要は完全に仕事してる振りだけしていたのです。
その間、会社には完全に損害を与え続けている訳ですな。
あんまり某大学の事を悪く言えません。

今手がけている案件も、2年間以上掛けてまだモノになりません。
自分の手を動かさず、人任せにする、楽することだけを考えていたら、結局何も進みません。
生産性を向上するのならば、どんなことをしないといけないか、実践的に物事を考えないと…。
だから、教科書理論だけ振りかざして、使えないものを作る訳です。

別の案件では週1回管理職が雁首揃えて会議した挙げ句に、2年前の振り出しに戻りました。
こんな事ばかりしていて、生産性が上がるわけありません。

こんな為体ばかり見ていたら、日本の生産性が上がらない事がよく判りますね。
年末ジャンボ宝くじでも買って、それが当たることを夢見るばかりです。
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