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北陸の鉄道 私鉄・路面電車編 [読書]

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正直、久々のライブ、今日はukkaのライブを見に行く気満々だったのですが、昨日、くそ暑い中に長いこといて熱中症気味になり、ちょっと体調を崩しかけたので行くのを断念しました。
4列目の真ん中だったので、かなり良い席だった筈なのですが、金曜日から体調を崩していたので仕方ありません。
と言うか、9月のこの季節でも滅茶苦茶暑いってどう言うことよ、と言いたいです。

仕方ないので、家で温和しく…こんなことなら、Cloakのチケットを分配してしまった方が良かったです。
掃除して爪を切って、ああ、ライブを見たいなぁと思いながら、家で悶々と過ごしました。

てな訳で、ここ数日、寝室で読んでいた本の紹介。
ここ最近は、アルファベータブックスさんの本をよく読んでいるのですが、これも当たり外れが大きくあります。
この前まで読んでいた『名古屋鉄道車両史』は、かなりの大作で、微に入り細に入り名鉄の車両を詳しく書いていたものだったのですが、この前読んでいた『九州の鉄道 私鉄・路面電車編』は、分厚い割に中身がスカスカと言う感じがしました。

今回の『北陸の鉄道 私鉄・路面電車編』(牧野和人著)は、どちらかと言えば前者の様な感じかな。
福井・石川・富山各県の私鉄の栄枯盛衰を写しとったものになっていて、現在運転している福井鉄道、えちぜん鉄道、北陸鉄道、富山地方鉄道、万葉線、黒部峡谷鉄道が現役線として取り上げられていますし、これらの会社(えちぜん鉄道は前身の京福電気鉄道(福井鉄道部))及び、尾小屋鉄道、加越能鉄道、三井金属工業神岡軌道、関電トンネルトロリーバスが廃止路線として取り上げられています。

現役路線は勿論の事、廃止路線についても、古くは戦前からの昔の写真が掲載されていて、興味をそそりますし、福井、金沢、富山、高岡のそれぞれの戦前、戦後の駅前の地形図が掲載されていて、どの様に路線が走っていたかが分かるようになっています。

北陸は都会から行きやすかったし、各地の私鉄から中古車が導入されていたこともあって、関東や関西の鉄道写真家達が足繁く通っていた為か、かなりの写真が残されていますし、鉄道友の会の活動も盛んだったので、鮮明な写真と共にかなりの記録が残されています。

従って、それぞれの路線の説明も通り一遍では無くて、簡潔ではありますが、読み応えの有るものです。
写真のチョイスも、1950年代、60年代、70年代、そして2000年頃に至るまで、各時代のものが満遍なく選ばれているので、その時代時代の雰囲気を知る事も出来ます。

戦時合併により、会社の数が少ないのですがが、その路線は合併した結果、県内各地に数多く残り、それぞれ個性を打ち出していました。
残念ながら、モータリゼーションとか自然災害、それに事故などにより、かなりの数が消滅してしまいましたが。
しかしながら、福井県や富山県のように、路面電車が活性化する地域もあって、他の地域と異なり、まだまだ地域の足として頑張っていきそうな感じです。

そんなに分厚くないのですが、読み応えのある本だったですね。

北陸の鉄道 私鉄・路面電車編【現役路線・廃止路線】

北陸の鉄道 私鉄・路面電車編【現役路線・廃止路線】

  • 作者: 牧野 和人
  • 出版社/メーカー: アルファベータブックス
  • 発売日: 2020/02/27
  • メディア: 大型本



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