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あっしでよければレクチャーしやしょうか [日記]

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今日は出社する予定でしたが、体調が悪くて休もうかと。
しかし、予定を見ると自分が主宰した会議が入っていて休む訳に行かず、出社は諦めて在宅勤務に切替え、取り敢ず午前中に会議用の資料をやっつけ作成して、何とか乗り切る。

会議が終わったら速攻で仕事を終えるつもりだったのですが、色々雑務をしていたら結局1時間オーバーでした。
今月の残業時間がちょっとヤバいので、ここ1週間は自重です。
それにしても、僅か半年前に過労でぶっ倒れたというのに、我ながら戦訓を学びません(苦笑。

結局クタクタになった状態で倒れる様にベッドに寝転がり、2時間ちょっと睡眠。
睡眠と入浴で何とか体調は戻りましたが、明日と明後日は確実に出社勤務なので、ちょっと憂鬱です。
しかも、明日は暑さがぶり返しそうだし。
よくこれで、障碍者大運動会なんぞ開こうと思ったな。

ところで、晩ご飯を食べつつテレビを見ていたらサザエさんが出ていました。
アニメの方では無く、新聞漫画の方のサザエさんです。
今はアニメを見る事も無いですし、この社会ですから大分オブラートに包まれているのでしょうが、漫画の方は新聞漫画だけあってその時々の社会情勢を取入れていました。

良く出てきたのが「押売り」ですね。
今では「訪問販売」なんて柔らかなフレーズに変わっていますが、実態としては押売りなのでしょう。
後、泥棒とか強盗とかにもサザエさんの家には入っています。

で、サザエさんの漫画で、サザエとママ友たち?が集まって喫茶店か何かで井戸端会議をしていて、「ヤクザと極道と渡世人って何が違うのかしら」と言うお話になり、そしたら隣で聞いていたおじさんが「あっしでよければレクチャーしやしょうか」と倶利迦羅紋々を見せて言うと、井戸端会議の面々がびっくり仰天すると言う四コマがありました。

何でこんな話を書いたかと言えば、福岡の暴力団総長の一党が、市民襲撃を指示したとして死刑判決が出されたから。
判決後、「きっと後悔するぞ!」と捨て台詞を吐いたらしいですが、それを真に受けて、その裁判官を襲撃するなんて事件を起こしたら、それこそ、ヤクザものの風上にも置けませんね。

私が子供だった頃は、今ほど暴力団が嫌われていた存在では無くて、まぁ東映映画とかの影響も在ったのでしょうが、身近な存在だった様な気がします。
何せ、「ヤーさん」とか「ヤー公」なんて呼称で呼ばれていたわけですから。

まぁ阪神間は、例の菱紋の組織のお膝元ですし、未だにクリスマスとかハロウィンとかでのプレゼント配りが話題になりますから、まだ親しみがあるのかな。

勿論、非合法なことをやっていたのは間違いないのでしょうが、弁護士という存在が今より身近では無かった当時、民間の紛争を調停する為に必要悪の存在だったのかなぁと。
市民とは謂わば持ちつ持たれつ。
だからこそ、新聞漫画であるサザエさんにも何食わぬ顔で登場したのでは無いかと思います。

ところが、高度成長の末期とかバブルの頃になると、そう言った面は影を潜め、違法行為に手を出す組織に変わってしまいました。
そうなると、市民からはかけ離れた存在になっていき、市民から敵視される存在になります。
見かじめ料だとか立退き屋とかヤミ金融とか違法薬物の販売などで、人を苦しめることを平気ですると言うイメージも付いたのでしょう。

時代が「世の中金の有る奴が正義」なんて言う考え方に変わってから、彼等も「カネを追求して何が悪い」と言う感じになっていったのでは無いかと。
そして邪魔になる奴らは、それこそ息の根を止めるまで排除すると言う論理が罷り通ったのでは無いでしょうか。

その結果、暴力団という存在は人々にとって忌避される存在となり、社会から排除されていったのでは無いか、そして、その挙げ句に暴走して市民を襲うという暴挙に出たのかなぁと思います。
考えてみたら哀れな話ですが、それは末端の実行犯になった鉄砲玉の話。

眉一つ動かさないで、多くの人を殺傷する様なトップは報いを受けて当然なのかな、と思いますね。
この峻烈な判決を上級審でも維持する方向に持って行かないと、再び同じ事が繰返されるのでは無いでしょうか。
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