バルト三国のキッチンから [読書]
今日は体調崩してお休み。
月1回、こんな状態に陥ります。
どうも肺炎を患ってから体力が落ちた印象です。
声出しも大きな声とか高い声が出なくなっていますし、早く涼しくなってほしいなぁと思いますね。
と言ってたら、明日は37度らしいですが。
さて、ここ最近、通勤の行き帰りに読んでいた本の話。
そう言えば、浦和レッズの嘘がまたバレたようですね。
幾ら暴力が無いと糊塗したって、映像が残っていれば暴力があったことは明白なのに、なんでそこで嘘をつくかなぁと。
スポーツ、特にJリーグと言う理念を理解していないと言われても仕方ありません。
明日は暴動が起きないことを祈るばかりです。
果して、どんな裁定が下るのでしょうかね。
これで激甘な裁定だったら、もうJリーグは完全にオワコンだと思いますけどね。
さて、それはさておき本の話。
『バルト三国のキッチンから』(佐々木敬子著/産業編集センター刊)
バルト三国と言えば、バルト海に面した旧ソ連の国々で、日本では杉原千畝の『命のビザ』で有名ですが、元々は独立国だし、リトアニアのようにロシアをも飲み込んでいた時代もあった訳で、ロシアに不当に占領された国々でした。
それがソ連崩壊とともに独立を果たしたのですが、ウクライナ情勢もあって、ロシアと国境を接しているこれらの国々は情勢が不安定です。
今ではNATOに参画しているので、欧州各国が共同で防衛にあたっている為、ロシアからはおいそれと手が出せない形ではありますが。
そんな緊迫した状態の話では無く、単にこの本ではリトアニア、ラトヴィア、エストニアの各国の旅先で出会った人達のキッチンに入り込んで、料理を頂くと言うものになっています。
勿論、キッチンだけで無く、専門のレストランとか食品会社の調理場を訪れたりもしていて、ちょっとした旅行気分で読める本です。
日本との関係は昔の杉原千畝だけで無く、身近にはサークルKサンクスのホットドッグやパイシートの生地がリトアニアで作られて輸入されたものが多かったりします。
冷凍パンの工場がリトアニアにあって、そこで作られたものが世界中に輸出されているそうな。
こうした食の蘊蓄も混ぜつつ、バルト三国の様々な地域の料理を紹介している本です。
以前、『イタリア料理の誕生』でも書きましたが、1つの国でも地域によって様々な文化があり、料理があるというのを、この本では地で行っています。
勿論、国全体で食べられている料理もありますが、それも各地域によってレシピが微妙に異なります。
一方で、都市部のアパートメントでの調理は仕方ないですが、大抵の家庭は戸建てです。
なので、少なからず庭があり、そこでは必ずハーブや野菜が育てられていて、この本では季節は冬では無く夏に訪れた記録だからか、調理の最中に、「ちょっと外のあれを採ってきて」料理に加えると言う事をよくしているのが印象的でした。
日本だと農家とかにありがちな話ですが、普通の家庭でこんなのが通常に行われているのを見ていると、つくづく生活に余裕があるなぁと思ってしまいます。
まぁ、日本の家と比べるのが間違いですが。
各国の章の最後には、それぞれのお国料理のレシピが掲載されています。
勿論、日本で手に入れられるような材料が無い場合もありますが、そこはインターネットの世界で補足してねと言う感じなのでしょうか。
当然、日本人の味覚に合わない場合もあるでしょうから、その辺はさじ加減なのかなと思います。