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使い倒したった [飛行機]

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う~みゅ、結構外堀を埋められてしまった。
まぁ、何とか回避出来そうな気はしますが、他の人の面倒を見ている場合では無いな、こりゃ。

ドイツ人の航空技師Gerhard Fieselerが作った傑作機が、Fieseler Fi156 Storchです。
後縁全体にフラップを設けた高翼単葉の機体に細い胴体を配し、一方で頑丈な主脚を持ち、不整地からも容易に離着陸できるSTOL機の先駆けでした。
ドイツ空軍でも広く使われ、Rommel元帥の愛機としても有名です。

この機体は、チェコの他、協力工場であるMorane-Saulnierでも生産されました。
解放後、それなりに異形の機体にも拘わらず、Bv244と異なり、フランス軍でも引き続き使われ、生産も継続されます。
なお、この機体は空軍では無く、どちらかと言えば陸軍航空隊で直協機として用いられました。
また、フランス軍での名称はFi156からMorane-Saulnierの会社名称であるM.S.500に変更されました。

M.S.500はドイツ製の機体とほぼ同じで、Argus AS410c240馬力を搭載していますが、これの供給が尽きたので、同じく空冷倒立のRenault 6Q233馬力に換装したM.S.501が製作されますが、更には空冷星形のSalmson 9AB230馬力を剥き出しに搭載したM.S.502が製作されて、これが主力の型となります。
イタレリのプラモデルになっていたのもM.S.502です。
これらの型で合計925機が生産され、軍民共用で用いられました。

しかしながら、これらの機体は元のエンジンよりも数馬力~10馬力低くなったため、若干馬力不足気味であり、それを解消するべく、発展型の開発が行われます。
M.S.504は、米国製のJacobs R-755A2空冷星形エンジン304馬力を搭載した試作機で、1機が製作されました。
これを原型機として、同じエンジンを搭載し、各部を近代化したM.S.505が40機作られます。

この機体は、1961年に後継機のM.H.1521Mが就役し、充足する1965年まで用いられましたが、Morane-Saulnierではこれに対抗すべく、水平対向のLycomingエンジンを搭載したM.S.506を2機製作しています。
Fi156は、結果的にフランス軍において第2次世界大戦機の生き残りとしては、20年も使われる息の長い機体となりました。
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