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走らなかった鉄道 [読書]

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今日は在宅勤務。
そして、今日は再度のワクチン接種予約の開始日。
叔母さんは、娘さんが代行予約してくれたらしいので、思い切り親に皮肉を言われました。
そうは言いつつも、こちらは8時半からお仕事でしたから。
結局、1時間程度でしゅーりょー。
と言う事で、来週廻しになりましたとさ。

それにしても、ワクチンの配給量が少ないですね。
2Fさんの選挙区では老人が2回打っても未だ余ったから、一般ピーポーにも接種したというのに。

さて、昨日さいたま市長選が始まったらしいです。
全然関係ないけど、衆議院議員は、鳥取か島根かの人口を1人区として、後は比例配分で四捨五入していけば良いのでは無いかと最近思ったりする。
参議院議員は比例代表か、全国区のみにすれば議員の数は減らせるし、定数の是正をする必要ないし。

でもって、議員は居住地から立候補できないようにして、それ以外から立候補する様にすれば良いし、選挙で選ばれても3選まで、或いは65歳で引退にすれば新陳代謝は進でしょうし、老害は無くなります。
供託金は10万円くらいでハードルを下げれば立候補者がある程度出て来るし。

公職選挙法に違反したら、即座に辞職させ次回選挙まで補選は行わない、あくまでも選挙区民の責任。
衆議院議員の場合は、投票率を上げるためにオーストラリア方式の強制投票制にすれば、少なくとも2割の意思で議員が選ばれる馬鹿なことも無いでしょうし、投票率が低ければ再選挙か、その選挙区からの議員は選ばないようにすれば、選挙民の意識は向上するでしょう。
自らの生活に直結するかは自ら選ぶ人を見極める必要があるのですから。

とまぁ、そんなことはどうでも良くて、さいたま市長選の話。
案の定、7号線延伸が争点の1つになりました。
今の浦和美園から岩槻に向けてSRを延伸しろというのが、埼玉財界の総意だそうです。
あんな人口の少ない場所に線路を引いて、果たしてペイできるのかと言うのが有るのですが、中で捏ねくり回した数字に依れば、マンションが建って大規模開発が為されて東京に行く人口が増えるからペイできるようになるらしい。

今日紹介するのは『走らなかった鉄道 未成線を追う』(松村真人著/神戸新聞出版センター刊)。
数々の鉄道趣味の中でも、ちょっと異端に属する未成線という分野?を紹介した本です。
文字通り、建主改従を政策とする政友会の我田引鉄路線によって、津々浦々に張り巡らされた予定線に着目し、先ずはその中で着工したものの、列車が走ることは無かった国鉄予定線について取り上げています。

全国にそうした未成線はあるのですが、手軽に行ける代表的な未成線は、五新線という奈良から和歌山方面に向けて山奥を進む予定だった路線。
実際に路盤が作られ、レールが敷かれる一歩手前まで行きましたが、採算が取れないと言う事でバス路線に転換した線で、まず最初にこれが取り上げられていました。

それを手始めに陰陽連絡線の今福線、岩日線、九州の炭鉱輸送用に建設された油須原線、福岡と伊万里方面を結ぶために建設された呼子線を取り上げています。

こうした未成線の中で一番の横綱と言って良いのが、北海道にある名羽線です。
著者は、この名羽線の詳細を調べるべく、北海道に飛び、実地調査を敢行していますが、凡そ一般人が入り込めるような場所ではありません。
冬は雪深く、春秋は泥濘に悩まされ、夏は背高く生える雑草に行く手を阻まれます。
それでも、図面だけで無く、実際にどの様な状態まで進捗していたのかを確認しています。
恐るべし未成線ヲタ魂です。

この他、関西の新聞社が出版社になっている為か、はたまた著者が関西人だからか、私鉄路線については阪神間中心の未成線を取り上げています。
姫路モノレールの延伸線、阪急と阪神が火花を散らした尼宝線、神戸高速鉄道の先駆者であった神戸地下鉄道、5本目の阪神間接続鉄道を目指した阪神海岸鉄道、天満で止まっていた京阪電鉄が都心に近付くべく努力した京阪梅田線、更に今や埼玉高速鉄道の延伸と同じく、幻から現実になろうとしている阪急新大阪線が上がっています。

そのうち、埼玉高速鉄道の浦和美園~岩槻間も未成線になるのでしょうか。
そうなると、著者の興味対象がまた増えますね。

走らなかった鉄道 未成線を追う

走らなかった鉄道 未成線を追う

  • 作者: 松村真人
  • 出版社/メーカー: 神戸新聞総合出版センター
  • 発売日: 2020/11/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


タグ:読書 鉄道 日記
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