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表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 [日記]

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昨日、新宿から帰ってからこっち、ずっと寝室用Dellのパソコン復旧に当たっていました。
一応は一昨日中にOSまで戻していたので、昨日はOS以外のソフトをインストール。
結構遅くまでやっていたので、昨晩は睡眠導入剤を飲まずに寝た訳ですが、結局悪夢にうなされた。

そして今日はそれなりに寝たけど、睡眠時間が短かったので、途中ポヤポヤ。
朝飯を食べてから、再びDell機と格闘です。
今日はデータの復旧をしていましたが、iTunesライブラリは戻さなくても今はサブスクリプションサービスを使っているので、戻す必要が無かったのにフォルダに戻して読み込ませたからライブラリ内部がカオスになっています。

取り敢ず戻ったのは戻ったのですが、ドライブのバックアップを外出ししていなかったのと、復元ソフトでの戻しに失敗したため、Firefoxの履歴の最新は別のPCに取ってあった3月1日のデータが最後だったし、Paint Shop Proのアドオンが軒並み吹っ飛んだのが地味に痛い。

さて、そんなこんなで今日は写真の編集が出来なかった為、書評で誤魔化す。
そう言えば、明日からは緊急事態宣言対応と言う事で、出社は週1回になりました。
ついでに、近くで感染者が出たらしいし。
なので、明日は在宅です。

『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』(若林正恭著/文春文庫刊)。
医者での待ち時間と、行き帰りの電車の中で一気に読んでしまったもの。
著者は、オードリーと言うお笑いグループの七三分けで無い方の人で、つい最近結婚して、独身芸人に衝撃を与えました。

お笑い芸人さんと言うのは自分で台本を書く人もいるので、意外に文才がある人が多いです。
ビートたけしさんやら又吉直樹さんなどはその最たるものでは無いか、と。
この本は、初めて海外一人旅に行ったキューバ旅行での紀行文が中心です。
この他に、その後に出掛けたモンゴルやアイスランド、更にコロナの非常事態宣言が出された東京についても少し書いています。

恥ずかしながら、余りテレビを見ないので、オードリーの事はよく知りません。
しかも相方の春日さんの方が目立っていて、若林さんは三菱電機の広告に出ているなぁくらいしかイメージが無かったりします。

この本を読むと、南海キャンディーズの山ちゃんと良い勝負のネガティブキャラクターの側面が色濃く出ています。
ただ、身に降りかかる数々の出来事に対し、山ちゃんはどちらかと言えば跳ね返すイメージであるのに対して、若林さんはふんわり受け止める感じなのかな。

そんな人柄が文章にも表れています。
今回のメインはキューバ旅行ですが、一人旅なのにツアーに入らず、自分でガイドを探して、宿を取って、とかしていたらしい。
意外に旅慣れた感じの人なのかな…まぁ下積みの苦労時代に色々と自分達でやったのだろうけど。

なので、テレビで映すような観光地に出掛けたりもしますが、寧ろ庶民が集う場所にふらりと出掛ける様なフットワークの軽さも垣間見せて、本当にこの人人見知りのネガティブキャラクターなのかしらと思ってみたりする。

この本の真骨頂は、亡き父親との脳内対話なのかも知れない。
この世代には珍しく父親っ子な作者が、キューバで死んだ父親と脳内で会話しているのが何かグッときます。

ベストセラーになるのも頷ける本でした。
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