結局、何もかも無くなった [日記]
今日は在宅勤務。
暖かく良い天気だったので、成田詣でにでも行きたかったなぁ。
こんな日はすっかり眠気に誘われます。
さて、イトーヨーカ堂とかセブン・アイ・ホールディングスとかが物言う株主対策として、不採算店舗の削減などリストラに手を付け始めた様です。
その昔、大型スーパーが進出してくると周辺の商店街が次々に寂れていき、今では痕跡すら残らない地域もあります。
うちの周辺なんかもまさにそうで、引っ越してきた当初は規模が小さいながらも商店が散らばっていたのに、今は全く影も形も亡く、その代わりに増えたのがコンビニだけと言う有様です。
西友とライフがあるとは言え、前者は歩ける距離に有るものの店舗は老朽化しており、後者は結構離れているので、買物をするには少し遠い場所にあります。
結局は米国の言うなりになって、米国式経営とやらを取入れ、株式価値の向上のみに力を入れた結果、古くから培ってきた暖簾に傷が付いて、今は取り返しの付かないところまできているのでは無いかなんて思ってしまいます。
何でも欧米式が良いと、取捨選択すること無く無条件に取入れてきた結果、何もかも失ってしまうことになっているのでは無いかと思うのですがねぇ。
そもそも、米国式経営では、規模を大きくする事と、株式価値を向上させて自分達経営者を含めた株主を如何に儲けさせるかだけしか考えないですから、規模の拡大以外は企業を持続させる思想は無いです。
価値を高めて、とっとと売却してしまえば良いのですから。
だからこそ、米国において大企業以外は長く続いた会社は少ないのでは無いかな。
日本は暖簾という考え方で技術を伝承して、着実に成長する方策を採ってきたからこそ、様々なイノベーションが生まれたのでは無かろうかと思ったりする。
しかし、今は技術にしろノウハウにしろ、培ってきた遺産を食い潰しているだけの様な気がします。
家電然り、自動車然り、ロケット然り。
今、日本で世界一と言えるものはどれだけ残っているのでしょうね。
先日のロケットだって、良かった探しをしているだけじゃ無いかなぁ。
イノベーションだとか新技術だとか盛んに言ってますが、今の硬直した経営者でそんなものを期待するのが間違いです。
だからこそ、技術者は海外に出て行くわけですし、今後もその流れは止まらないでしょうね。
スポーツ選手もそうだし、板前でもそうだし、ラーメン屋でもそう、手に職を付けている人は海外に行った方が稼げます。
うちの会社でも私が新入社員で入った頃に開発していた製品が、未だに高いシェアを誇っているし、ウン十年前に発表した製品以上のプロダクトが出て来てません。
うちの会社ですらそんな状態なのですから、他の企業でも推して知るべしですね。
結局、不景気だからと正社員を切りまくって、安価な派遣社員に置き換え、将来への投資を怠って今だけの業績さえ良ければ、なんて言う思想で蛸壺に入ってやり過ごしていたツケを払わされているのでは無いかなと思うわけです。
こちとらはもうすぐリタイアするのですが、これからの人達はしっかり時代を見極めて、必要なら思い切って日本を出る事を考えた方が良いと思います。
まぁ、少子化対策予算が倍になれば(つまり子供が今の半分になれば)、遅まきながらドラスティックな改革が始まるのでしょうね。
その時まで、この政府が保っていれば良いですけどねぇ。