28年目 [日記]
今年もこの日がやって来ました。
この年は本当によく生きていたなと言う年でしたね。
高速道路が引っ繰り返る程の揺れに見舞われた場所に実家があったので、家の中はしっちゃかめっちゃか状態でした。
もしこれが正月だったら、完全に本に埋れて死んでいたか重傷を負っていたかのどちらかでしょう。
でもって、戸建ては殆どが倒壊し、見渡す限り屋根だけが残っていた状態でした。
基本的に関西の家は瓦屋根でしたから、上が重いため、揺れが来ると屋根の重みで柱が座屈したんですよね。
なので、家を買うとなった時は、一軒家かマンションか考えました。
マンションは確かに耐震性は高いのですが、そうは言いつつも、あの震災で座屈した建物も多かった。
うちは5階建ての集合住宅だったのですが、辛うじて罅が入っただけで破壊は免れました。
ただ、1階では無かったので大変でした。
大震災だと電柱が悉く倒れるので、電気が先ず来なくなります。
地中の埋設物も動いてしまうので、水道と都市ガスも来ません。
しかし、電柱を建直せば良いだけなので、電気は比較的復旧が早かったりする。
一方で都市ガスと水道は、埋設したものを撤去してもう一度埋め直さないといけない為、長い間復旧しませんでした。
ガスは携帯用の簡易コンロがあるので、贅沢さえ言わなければ余り問題にはならないし、電気が復旧すれば、一応電気で煮炊きは出来ますから何とかなります。
ところが水道は困ります。
集合住宅の上階に住んでいる場合だと、満タンのポリタンクを上まで運び上げないといけないので、かなり大変です。
これが1日や2日程度なら何とかなりますが、数ヶ月となると相当重労働。
そんな事を経験したから、マンション住まいは選択肢から外しました。
幸い、うちの周辺には取水用の井戸が沢山在ります。
地震が発生したら水が涸れるかも知れませんが、必要に応じて取水用の井戸から水を貰う事は可能なんじゃ無いかなぁと。
いざとなれば、用水路からバケツで水を汲み、煮炊きは無理でも下水にする事くらいは出来ますし。
戸建ての場合は倒壊の恐れがありますが、基本的に直方体の場合だと揺れには強いそうです。
下に車庫がある建物で上に張り出して建っている建物とか、下の柱がスカスカ状態の建物は倒壊の可能性が高い。
また関東の場合は、金属屋根であり屋根の方が軽いため、屋根の重みで倒れる事が少ないです。
それから住む場所は避難拠点の近くだとなお良いですね。
少なくとも役所や自衛隊の炊き出し立ち上がりまで2~3日かかります。
その間は家の中にある備蓄食料で何とか凌がないといけません。
冬だと食品の腐敗はないですが、暖かくなると結構大変かも。
最初は煮炊きなんかは二の次で栄養だけ取れるような食品を摂取するしか無いです。
役所や自衛隊の救援物資が来ると、そこまで食糧や何やかんやを取りに行かないといけません。
避難拠点が近くにあれば、エネルギーを消耗しなくて済みますからね。
風呂に入りに行くとか水とかを取りに行くにも、距離が短い方がいいですし、救護施設もそこに設置される事が多いです。
実家の時は、徒歩5分の場所に小学校があったので、そこに避難拠点が設置され、大分楽でした。
今のところも、徒歩数分の距離に学校があるので何かあったとしても、楽に動けるのでは無いかと思いますね。
ただ、実家の時はほぼ平行移動でしたが、今のところはアップダウンがあるのですけどね。
まぁ、こんな事を毎年書いていますが、そろそろ大震災も記憶の彼方になりつつあるのですよねぇ。