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米が食べられないなら肉魚を食べれば良いじゃ無い [日記]

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まぁ、こんなこったろうとは思いましたが、オリンピックを延期した瞬間にワラワラ湧いたみたいに急に感染者が増えましたね。
で、相変わらず、政府の支援策は明後日の方を向いています。
明日のご飯も食べられず、支払さえ困るような状態の人が出だしているというのに、お買い物券に肉商品券、魚商品券…。

国民が貧乏で幾ら死んだとしても、自分達は生き延びる事が出来ると言う奢りがあるのでしょうね。
言うてもね、農産物を生産する人だって、集荷トラックを運転する人だって、生産物を加工する人だって、スーパーの店頭に並べたり、レジを打ったりする人だって、みんな一所懸命生きている訳で、こうした人々の活動が止まってしまえば、金持ちだって生きていけないはずなんですよね。

その昔、『八丈島流人銘々伝』という本を読んでいたときに書いてあったのですが、八丈島は遠く離れた島なので、飢饉が起きても本土から救援物資が到着するまで、かなり掛かります。
当然、此の地に定住している農民や漁民達と、島流しに遭った流人達の間で、食べ物を巡る騒動だってかなりありました。
と言っても、圧倒的に強いのは農地を持っていて、収穫物を保管している農民や、船を持っていて定期的に魚を獲ってくる漁民の方です。

流人達は、海岸で釣った魚とか海岸で拾った海藻や貝類を、農民と物々交換して穀物を得たり、農民の畑仕事を手伝ったりして僅かな穀物を得ていました。
また、流人でも技術や知識を持っている人達は、農産物の病害防除や収穫量アップの技術を得ることが出来た事から、農民や漁民達に慕われ、別に賃仕事に精を出さなくても、彼等からの援助で生活できました。

悲惨なのは、何の技術も持たない武士と商人だったそうです。
例え実家が裕福で、その金蔵に唸るほどお金があって、実家から援助金が送られてきていたとしても、島では商品経済が浸透しているわけではないので、使い道がありません。
そして、そうした人ほど働くのを厭い、また働くやり方を知りませんでしたから、餓死するしかありません。
かくして、餓死した人の枕元に千両箱が置かれているという悲惨な状態になったそうです。

今回の事態、今のところそこまで悲惨な状態に陥ってはいませんが、下手をすればこんな話が出る可能性だってあります。
何しろ、日本は食糧を始めとする資源輸入国ですから。
輸入が途絶したら、それこそ、国民は餓死するしかありませんわな。
例えお金が唸るほどあったとしても、それを使う事が出来る経済状態で無ければ、絵に描いた餅です。

そんな状態にならないことを祈るしか有りませんが、昨今のスーパーや薬局に於ける騒動を見ている限り、前途は暗いかも知れませんね。
こうした現象が見られるのは関東、それも東京だけかも知れませんが。
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