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ももクロ改 [読書]

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ここ最近は膝が笑う状態が続き、足に力が入りません。
寝る時には足を庇って寝ているためか、余り膝下が筋肉痛と言う訳の分らない状態が続いています。
明日ぐらい、また医者に行って状況を確認しようと思っていますが。
30年以上、ヘルニアと突き合ってきましたが、ここまで酷くなったのは初めてです。
そろそろ、柔道整骨院にでも行くべきなのかなぁ。

さて、ここ最近読んでいた本について。
ここ最近は、ももクロ関係の本をずっと読んでいて、今回も『ももクロ改』(川上アキラ著/日経BP社刊)。
先日のCHAOSとCOSMOS、前者がももクロの成立から2017年まで、後者が2017年から2018年初頭までを扱っているのに対し、今回の本は、2018年の4人での初めての歌の披露から、10周年記念の東京ドーム公演直前までの彼女達を追っているもので、この3冊を読み進めることにより、発足から今迄の彼女達の歴史を追体験することが出来ます。

この『ももクロ改』では、4人になる事によるももクロの再構築の過程を、本人たちの述懐を元に作られています。

メンバーが1人抜けることは、単に人数が1人が減る事と言う単純な話では無く、歌割りの変更、フォーメーションの変更を伴うことになるそうです。
フォーメーションについては、偶数から奇数への変更は、センターを1人決めれば、然程複雑な作業ではないそうで、後は歌割りを決めていけば良い、と。
そう言う意味では、あかりちゃんが抜けた時の変更はそんなに大きな負担にはならなかったみたいです。
(ただ、当時は余り経験が無かったでしょうから、それは大事だったかも知れませんが)

今回は奇数から偶数への変更となります。
奇数と偶数の違い、これは、中心が出来ないと言う事に尽きるとか。
バミリは、今迄の0番が使えず、小数点となってしまうので、立ち位置は今迄の感覚では利用出来なくなります。
全体の中心を決めて、シンメトリーにフォーメーションを決めれば良かったのが、今度はそれが通用しなくなるのです。
そうなるとお客さんの視座も、今迄センターを見ているのから全員を俯瞰するようになり、振りのミスが全体のバランスを大きく崩すことになります。

そこで、ももクロ陣営が取ったのは、振りのほぼ完全な作り直しでした。
振りを変えないと言う選択があれば、例えば、メンバーを増員すると言う手もあります。
人数が変わらなければ、振りを変えないでも済みますし、メンバーの負担も軽くなります。
多くのアイドルグループが人数を補充するのは、このスキルが不足しているからに他なりません。

しかし、敢えてももクロ陣営はそんな安易な方法を採らず、より厳しい方を選択します。
恐らくその理由として考えられるのは、1つは彼女達のスキルがかなり高いところまで上がってきたこと、もう1つは、減員によるインパクトを弱めるのであれば、総て変えるのが一番の選択では無いか、と言う判断をしたからでしょう。

歌割りについても同様の考え方で、以前ならバランスを考えて歌割りを決め直していたでしょうが、より個を強める方向に舵を切りました。
ただ、杏果ちゃんの立ち位置が高音から低音まで総ての音域をカバーしていたので、それを入れ替えるのは大変だったでしょうが、数年前に比べるとメンバーの歌のスキルもかなり上がっているので、それを難なく熟せる状態に持っていく事が出来たのでは無いでしょうか。

そして、1つの歌をも没にしないと言う決意が彼女達の中にあったのでしょう。
メンバーが辞めて、封印する曲も出て来る場合もありますが、ももクロはそれを全くしませんでした。

例えば、『ゴリラパンチ』。
この曲は、杏果曲で、そのイメージが非常に強かったのですが、東京ドーム公演では、新たに佐々木彩夏の持ち歌として再生されています。
これにより、この曲は新たなイメージが出来たことになります。
これも、自分達の曲を出来るだけ無にしないと言う決意の表れだったのかも知れません。

本書では書かれていませんが、恐らく、こうした短期間での再編成が出来たのは、エビ中の存在が逢ったからでは無いかと思ったりもしています。
動の川上さんと違い、どちらかと言えば静の藤井ユーイチさんですから、余り自ら喧伝することは無いでしょうが、レーベルは違えども、同じ事務所に属しているアイドルなのですから。

こちらは、ほぼ9人で固定されていたのが、3人卒業して6人になりました。
この時点で、藤井さんは2人増員します。
フォーメーション的には不利になるでしょうが、エビ中と言うグループは初期メンバーが辞めてセンターを作らなかった事が功を奏した感じです。
ただ、メンバーのスキルは当時余り高くなかったので、この段階ではメンバーを追加しても、メンバー間に大きな差はありませんから、スキル差は埋められると判断したのでしょう。

この途中加入した「かほりこ」がかなりの逸材だったのが嬉しい誤算だったでしょう。
去年の松野莉奈さんの死、そして、今年の廣田あいかさんの転校も転機でした。
此の時、藤井さんはメンバー追加をしませんでした。
恐らく、ここで幾ら逸材のメンバーを追加しても、同レベルに達するには時間が掛かると言う判断をしたのでしょう。
松野莉奈さんの時は、付け焼き刃にせざるを得なかったでしょうが、廣田あいかさんの時は、時間がかなりあったので、十分な準備があったと思います。
その時のノウハウが、スタダ内で共有できたから、ももクロも短期間での再編成が可能になったのでは無いでしょうか。

この本を読んでいて、ふとそんなことを思ったりもしました。

それにしても、流石私はニワカです。
振りが変わっていようが全然気になりませんでしたもの(苦笑。

ももクロ改
日経BP社
川上アキラ

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