SSブログ

避難所は用意するものでは無い、作るものだ [ひとりごと]

CPA_B747-400_HOP_0010.jpg

今朝は朝から雨。
結構な降りでしたが、被災地の人は気が滅入るのでは無いでしょうか。
中々片付ける暇がありませんから。

そう言えば、台風の際に多摩川が溢れそうになった時、東京の各市ではうちの市と同様に避難勧告を出したらしいのですが、避難場所が溢れかえって、近場の避難所に行けなかった人が続出したそうです。
正直、阪神淡路大震災からこっち、どれだけの災害がこの日本列島を襲ったかしれません。
それなのに、何等対応もしていない、過去の災害に学んでいないこの地域の自治体は一体何をしていたのでしょうか。
住民に安心安全を与える存在でないといけないでしょうに、行政の怠慢の誹りを免れませんよ。

一方、加須市の様に、広域避難として最悪の場合を想定して、他県の自治体と協定を結び、バス会社を確保していざという場合は住民を市域外に逃すと言うしっかりした考えを持った自治体もあります。

例えば、最寄の学校を避難所にするのはまぁ良いとして、ただ、学校のような場所は中核避難所という位置づけで、老人、子供と言った弱者を収容する場所にする、と。
また、ショッピングセンターなどの大規模施設が自治体内にあれば予め協定を結んでおいて、一時避難場所に位置付け、短時間の避難場所とする。
この他、各地区には自治会があるでしょうから、その集会所を強靱化するなり、或いは洪水に配慮する造りにしておいて、ブランチ避難所として考える。
また、分譲マンションには1階以外のどこかに集会所を設けて、これもブランチ避難所に指定する。

あくまでも地域の学校とかは中核避難所であって一極集中をさせない、その周辺にブランチ避難所を多く設置するべきでは無いかと思います。
また、最初の48時間は老人と子供とその家族を除いて、一人当りの専有面積を低く抑えて、中核避難所でも人を多く収容する形を考えた方がいいのでは無いでしょうか。

阪神淡路大震災の経験から言っても、緊急事態が起きても48時間凌げば、自衛隊などの応援が学校などの公式な避難所には差し伸べられます。
なので、中核避難所の詰め込み状態は48時間に限る訳です。
また、ブランチ避難所と中核避難所の間の情報連携はきちんと行って、中核避難所にどんな物資が何時届くかと言う情報をきめ細かく流す必要があります。

ブランチ避難所に手押し車やリヤカーが1台あるだけでも、物資は輸送出来ますから。
また、中核避難所で、かつ洪水が懸念される場所では交通が途絶した場合に備えて、ゴムボートなり救命筏的なものも準備しておいても良いかも。
中核避難所からブランチ避難所に物資を輸送する目的で利用する事も出来ますし。

いずれにしても、こうした避難所を設けても仏作って魂入れずだと意味がありませんから、定期的な訓練と住民への周知徹底は必要なのでしょうね。
その点、今まで関東は災害が少なかったためにそうした備えが足りなかった、と。
ならば、これを機会にこうした施策も充分考えていくべきではないでしょうか。
nice!(0) 
共通テーマ:日記・雑感