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格安エアラインで世界一周 [読書]

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今日は上つ方への報告その1。
人手不足…と言うか、他のセクションの計画が遅れてそちらの建て直しにこちとらが参画せざるを得ない状態が続いているため、こちとらが持って居る案件が推進できないと言うので、報告するのが憂鬱でしたが、何とか取りなしてくれた御陰でお目玉を食らわずに済みました。
ただ、人手不足で進まないのなら兼務の人間を使えば良いじゃ無いかと言われたのですが、その人は非常に使いづらい人なのでどうしたものか考え中です。
出来れば専門家に丸投げしたい気分なのですが。

さて、ここ最近、通勤の行き帰りに読んでいた本。

『格安エアラインで世界一周』(下川裕治著/新潮文庫刊)

貧乏旅行の著作でお馴染み、下川さんが書いた本です。
実はこの本が刊行されたのは今から10年前。
今はすっかり日本の空に定着した感のある「LCC」という言葉はまだ馴染みが無く、JetstarやPeachは影も形も無い時代。
なので、「格安エアライン」という言葉を使っています。

簡単に書いてしまえば、日本からLCCを駆使して、西廻りで世界一周をすると言う企画ものの旅行記ですが、LCCと言う存在がどんなものなのか、未だ日本にはそんな概念が無い時代の本ですから、その説明には非常に苦労しています。
また、日本に乗り入れているLCCも少ない時代でしたから、路線の選択にも苦労が窺えました。

その旅程は、関空からマニラまでCebu Pacific、マニラからクアラルンプールを経由してシンガポールまでAir Asia、シンガポールからバンガロールまで今は亡きTiger Airways、バンガロールからシャルジャを経由してカイロまでAir Arabia、カイロからアテネまでAegean Airlines、アテネからロンドンまではEasy Jet、ロンドンからダブリンまでAer Lingus、ダブリンからロスまでAer LingusとJet Blueの乗り継ぎ、そして、ロスから成田まではLCCが無いのでSingapore Airlinesを用いて、総額22万程度の金額で出来てしまった世界一周の旅です。

現在は、日本国内にもPeach、JetstarJapan、Vanilla Air、春秋航空日本、Airasia JapanとLCCが5社あり、中国、香港、台湾、マニラ、ヴェトナムを結んでいますし、インドを除く東南アジア各国、更にNokScootやScoot、AirasiaX、Cebu Pacificの各社は大型機でも日本に乗り入れているので、かなり快適になりましたし、ScootとAirasiaXはハワイまで路線を延ばしています。
シンガポールまで行ければ、後は様々なLCCを組合わせてインド、アラビア半島、アナトリア半島を経由して欧州、米国に入り、西海岸からハワイまで飛んでいるLCCに乗れば、ハワイから関空まで全行程をLCCにする事も可能ですし、大型機で快適に過ごすことも出来ます。

航空運賃にしても、LCCより更にサービスが簡便なULCCなる存在まで出て来るのですから、この頃のLCCのサービスはそれなりと言っても、今に比べると快適だったのかも知れません。
とは言え、大型機を利用するLCCはこの頃無かったわけですが。

因みに、此の時にLCCに区分されているAegean Airlinesは、今ではスタアラに加盟している歴としたFSCですし、Aer Lingusも同様にFSCに区分されています。

そう言う意味では隔世の感がありますね。
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