春の風物詩 [日記]
今日も寒い日々です。
明日は横浜に行こうと思っているのですが、積雪があるとか。
精々滑らないようにしないと駄目ですね。
しかし、積雪があると翌日はデッキ閉鎖なので、折角の三連休も家に籠もるしか無いか。
かと言って、晴れの日はもう明後日くらいしか無いので、何処かには出掛けたいです。
ただ、遠出をするには遅すぎるのですが。
あ、明日福岡に行けば遠出することにはなりますが、福岡と横浜が被っているので如何ともし難いです。
さて、先日春一番が吹いたのですが、神戸で春の風物詩と言えば、イカナゴのくぎ煮と言う食べ物です。
神戸の端から端に通っていた大学時代は、明石駅での電車待ちを利用して魚の棚商店街に赴き、イカナゴを購入していましたし、親も深江の商店街とかでイカナゴを買って、甘辛く煮てくぎ煮を作っていました。
歯応えがあって、とは言え、魚臭くも無く、御飯のお供に丁度良い。
大きな魚では無いので、結構バクバク食べられるのですよね。
親は毎年大きなタッパーにイカナゴのくぎ煮を作り、それを親戚にも贈っていました。
大体、何だかんだで冷蔵庫に冷しておけば夏くらいまで保ったものです。
しかし、21世紀に入ってからパタリとイカナゴが捕れなくなったそうです。
私が神戸に住んでいた頃は、1~2万トンもの漁獲があったのですが、今や最盛期の10分の1以下となっているとか。
一杯獲れていたときには、みんな争うように魚屋に買いに走っていたのですが、今は入って来てもあっと言う間に無くなってしまうらしいし、値段も高騰している。
原因は温暖化とか黒潮の蛇行とかも挙げられていますが、瀬戸内海の土砂の採取による海底環境の変化とか、下水処理が進んで、海に栄養が流れなくなったとかと言うのが大きな原因。
まぁ根刮ぎ取る漁の形態にも問題があるのかも知れませんが、何万トンも漁獲がある時期だと少々捕ろうが資源量に影響がなかったわけで。
科学的に分析して、漁獲量が変化するのに対応出来なかったのも大きいと思う。
禁漁にしたからと言って、復旧出来るかどうかは判らないですし。
今後、幻の魚料理と化すのかも知れませんが、案外、江戸時代並みに日本が退行すれば漁獲が戻るのかも知れませんよ。