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「売家」と唐様で書く三代目 [飛行機]

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今日は出勤。
寒いかと思って結構重装備で行ったのですが、実際にはそんなに寒くなかったです。
明日は雨っぽいので、気温が下がるんじゃ無いかなぁ。
そんな中、明日も出社でございます。

時に、何時なのか何時なのかと思っていましたが、やっと発表になりましたね。
迷走の挙げ句、三菱の旅客機が開発中止だそうで。
名前もMRJやらスペースジェットやらと迷走した訳でして。
そして、どの国の飛行機会社が漁夫の利を得るんでしょうかねぇ。

毎回毎回、三菱の飛行機は作ったは良いもののモノにならず、最終的に海外に製造権を売却してしまい、その海外のメーカーが生産して販売ルートに載っけると、かなり売れてそのメーカーはウハウハになると言うね。

本当に日本のメーカーは学びません。
自動車や家電製品が1980年代から1990年代に掛けて売れ、良い夢を見たのも一時だけで、その後、更に夢を見ようと航空機に手を出したのですが、日本の会社で確かに機体は作れます。

ただ、自動車や家電と違って、飛行機は安全に安全を重ねて運航されるものです。
なので、型式認定は膨大な書類や審査がありますから、それを経験の無い人達で対応しようとしたのが間違い。
自動車とかと同じに考えたんじゃ無いですかねぇ。

そもそもの基本設計レベルで、安全を考慮して片系統がアウトになっても残りで操縦できるような操縦系統が完全に二重になってなかったりして、正直、ロシアや中国を笑えないレベルでした。
と言うか、YXXだとか言って、皆さんB.767を一所懸命製造してきたんじゃ無いですかねぇ。
恐らく、機体の下請けレベルで満足して、「飛行機を作れるんだ!」と早合点したのだと思いますが。

本来ならば、それこそBeachcraftやBAeなどの欧米のメーカーと早い段階から提携して、型式証明の部分はおんぶに抱っこするくらいの勢いで手を携えていかないといけなかったのでしょうね。
或いは日本国内で設計、製造するんじゃ無くて、米国での生産に早い段階で切替えるべきだったのでは無いでしょうか。
それこそ、円の強い時期に名のある米国の飛行機会社をまるごと買収すれば良かった様な気がします。
今となっては死んだ子の年を数えるみたいなものですが。

このスペースジェットのノウハウを戦闘機になんて世迷い言を言ってますが、戦闘機と旅客機では要求スペックがまるで違いますから、殆どそのノウハウは活かせないでしょう。
強いて挙げるとすれば、縦割り組織の解消と適度なパートナーとの共栄関係の構築でしょうか。

結局、幾度も延期した御陰で見切りを付けた航空会社が殆どで、日本の2社以外はそんなに被害を被らなかったのだと思いますが、日本の2社でも、JAL系のJ-AirはエンブラエルのE-Jetを引き続き調達するでしょうから、そんなにダメージは大きくないでしょうね。

一方のANAはそれなりにダメージを被りそうです。
何せ、幾度となく延期を重ねた為に、DHC-8-Q400とかA.321やB.737-800とか手当たり次第に機材を購入して、多種類の機材を抱える事になってしまってます。
長距離機材はB.777系統、中・長距離機材はB.787系統で統一されていますが、亜幹線用の短距離機材はA.321-200、A.321-200neo、B.737-800、ローカル線機材はA.320-200neoに加えて、ANA WingsのDHC-8-Q400と多種多様です。

元々はB.737-500の後継機としてそもそもMRJを充てようとしていた筈だったので、当てが外れて、ANA Wingsのローカル線機材をどうするかが課題になってきたような気がします。
JALの後塵を拝してE-Jetを整備するのか、それともA.220系統を購入するのか興味深いところですね。
そして、DHC-8の後継機はどうするのかも気になります。

まぁ、スポッターとしては多種多様の機材が入れ替わり立ち替わり来た方が面白いのですけどね。
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