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世界の魔改造旅客機 [読書]

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今日は本当なら在宅にしたかったのですが、物品の引き取りがあるので出勤せざるを得ない。
と言う事で、頑張って早起きして、足拵えをしっかりして会社へ。
そして、足拵えをしっかりした御陰で、鍵を持っていくのを忘れました(苦笑。

1つ何かすると1つ忘れるんですよね、最近。
年は取りたく無いものです。
電車が遅れることも無く、何とか時間通りに辿り着き、会社に駆け込んだと同時に電話が鳴り、物品の引き取り業者がやって来ました。
正に間一髪です。

頑張って早起きした御陰で、夕方には電池切れを起こし、早々にお帰り。
今月は残業時間が全然増えません。
まぁ良いことと言えば良いことなのでしょうが。

さて、ここ数日通勤途上で読んでいた本の紹介。
『ギネス認定カメラマンチャーリィ古庄が撮った! 世界の魔改造旅客機』(イカロス出版刊)。

まぁ、通常就航していた旅客機から、変わったものを輸送する飛行機に改造された機体の紹介なのですが、正直、飛行機の場合は構造上、余り大きく動かせないものなので、どうしても何処かに名残が残ります。
鉄道車両の場合は、台枠だけ流用して、車体から何から全部載せ替えて、それこそ魔改造と呼べるものが数多くありますが、そう言う意味に於いて飛行機は、そこまで大きな改造があるものは少ないです。

大きく改造されて外見が変わるのは、規格外の大型貨物を輸送する機体。
例えば、セントレアによく飛来するB.747を改造したB.747-400LCF。
機首部に名残はありますが、胴体部は縦に大きく引き延ばされ、後部胴体がポッキリ折れてB.787などの主翼など大型の部品を世界各国から米国の工場に運ぶ為の専用機です。

同じものは、エアバスにもあり、最初はA.300-600を改造したベルーガはまだ面影を残しているのですが、A.330を同じ目的にしたベルーガXLは殆ど原形を留めていません。
そう言う意味では完全に魔改造ネタです。

元祖魔改造機としては、アポロ計画のブースターなどの大型部品輸送用にボーイング377ストラトクルーザーから改造されたグッピーシリーズがあります。
これも機首部と主尾翼は原形を留めていますが、エンジンはピストンからターボプロップに換装されたり、胴体は大きく縦に引き延ばされてまるでグッピーみたいな外観になったりしています。

それをもう少し小振りにしたのがCL-44Oで、こちらは原形が残りつつ、胴体だけ膨らませた格好です。
これとて、更に遡れば英国の旅客機であるブリストル・ブリタニアなのですが。

他にも人や貨物を運ぶと言うより、そのキャパシティを生かした特殊用途の機体、例えば、半導体会社やエンジンメーカーのテストベッドとなった機体や、ロケット空中打上げ用の母機、消防機や空飛ぶ救急車、病院、天文台とかそう言った機体の紹介などもあります。

ただ個人的には、一番の魔改造機と言えばビジネスジェットですけどね。
亜音速戦闘機の主翼と尾翼を流用して、人を乗せる胴体を作った機体、例えば、ダッソー・ファルコンシリーズの初期の機体はミステール戦闘機の主尾翼を流用したものだし、リアジェットもスイスの自社開発戦闘機FFA P-16の主尾翼を流用したもの、更にF-86戦闘機の主尾翼を流用したその名もセイバーライナーと言う機体もありました。

流石に旅客機では無いので、余り掲載されていませんが…。
後、こうした改造機には意外に元日本機と言うのが多かったです。
日本の航空機整備は質が高いとよく言われていますが、中古機市場で元日本機は程度が良いので、彼方此方で利用されています。
ただ、国内線の機体は発着回数が多いのでスクラップになる事も多いのですが。

そんな感じで、知られざる飛行機の世界の一面を知ることが出来る本でした。

ギネス認定カメラマン・チャーリィ古庄が撮った! 世界の魔改造旅客機

ギネス認定カメラマン・チャーリィ古庄が撮った! 世界の魔改造旅客機

  • 作者: チャーリー古庄
  • 出版社/メーカー: イカロス出版
  • 発売日: 2022/09/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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