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追憶の私鉄車両の旅 [読書]

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今日は医者をブッチして成田に出掛けるつもりで、5時40分に目を覚ましたのですが、何となく嫌な予感がして結局見送り。
ちょっとした悪い予感はよく当たるもので、こんな時に成田に出掛けたら何を言われるか判ったものでは有りません。

なので、来週に見送りです。
そしてリハビリに行きましたが、暖かくなったためか、じいさんばあさんが多く来ていて何時も以上に混雑し、終わってみたら昼前。

結局、パン屋、西友に行って昼飯とかを買って、後はのんべんだらりと過ごしました。
買物がてら『翔んで埼玉』を見に行こうか、或いは大宮のばっしょーリリイベに参加しようかとか色々思ったのですが、流石に自重です。

さて、今日はここ数日通勤の行き帰りに読んでいた本の紹介。
『追憶の私鉄車両の旅 懐かしの個性派車輌に想いを馳せる』(谷川一巳著/イカロスムック)

1970年代から2000年代まで、筆者が旅した先で撮影した写真と、旅の思い出を書いた本です。
高度経済成長期から鉄道が蔑ろにされ、どんどんどんどん廃線が増えて行く中の最後の光芒を放っていた時期の鉄道会社が多く取り上げられています。

1990年に出版された私鉄の本を持っていますが、そこからどれだけの鉄道が消え去ったか。
更に多くの地域交通の担い手は効率化の名の下、何等の支援も無くどんどん淘汰されています。
バスの本でも書きましたが、そのうち昔は多くの鉄道やバスが走っていたけど、彼方此方で分断されてしまい、山脈を越えるのにも苦労するのでは無いでしょうか。

それはさて置き、イカロス出版の本は玉石混淆で、今回の本は残念ながら石の方です。
谷川さんは、交通ライターとして有名な方ではありますが、今回は編集チェックが全然無かったからか、かなり事実誤認があって残念です。

特に日立電鉄と銚子電鉄に譲渡された営団地下鉄車輌を元丸ノ内線の車輌と記載しているのはどうかと思います。
ちょっと調べれば銀座線の車輌であることが判るのに、思い込みなのか何なのか、そして校正段階で編集者がちゃんと訂正すべきだったのでは無いかなぁと。

他にも?な記述が其処此処にあって、ページをめくるのが段々苦痛になっていきました。
取り敢ず、先日の『民族の~』でしょうもない本に耐性がついたから、最後まで読みましたが。

そう言った否定的な目で見てしまうと、纏め方が結構雑じゃないかなぁと言うのも目につきました。
既に引退している車輌の写真が掲載されているのは未だしも、水島臨海鉄道のように、キハ20系が未だ現役なのに、旧塗装の車両の写真を載っけてたり、青い森鉄道のように、まだ現役の車輌を掲載していたり何かちぐはぐな印象を持ちました。

そして、東の人だからか判らないですが、東の方はそれなりに独立した記述になっているのに、西になるにつれて2社を1つのページで紹介して、中には文章だけと言うものも。
大手私鉄は大体2ページに亘って紹介しているのに、阪急は能勢電と、阪神電鉄は1ページのみと言うのはちょっとどうなんだ、と思った。

全体として残念な鉄道本でした。

追憶の私鉄車両の旅 (イカロスMOOK)

追憶の私鉄車両の旅 (イカロスMOOK)

  • 作者: 谷川一巳
  • 出版社/メーカー: イカロス出版
  • 発売日: 2023/09/22
  • メディア: ムック


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