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時代が追いついた? [音楽]

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昨日の今日で流石に出勤は無理だから在宅をチョイス。
まぁ、明日出掛ければ良いわ、と言う思い。
そして、詰めの課題は他の人に任せて、もう1つの夏休みの宿題に取組み、20時近くまでああでもないこうでもないとやって、やっと終わらせました。
9月からはまた休日出勤とかが続きそうですが。

ところで、今日韓国のクリエイターであるNight Tempoさんがアレンジを手がけた楽曲が披露されていました。

原曲は飯島真理さんの『キモノステレオ』に収録されていた曲です。
以前取り上げたのと同じく、これも80年代ポップスです。
飯島真理さんと言えば、『超時空要塞マクロス』の歌姫リン・ミンメイ役で自身が歌った『私の彼はパイロット』などアニメ声優兼歌手として一世を風靡した人ですが、元々はシンガーソングライターです。

切っ掛けは、マクロスでしたが、歌手のCDを初めて買ったのは飯島真理さんでしたね。
ファーストアルバムの『Rosé』でした。
確かアレンジャーが坂本龍一さんだったんですよね。

所属事務所の方針だったのかも知れませんが、アニメの人気の方が先行して、本人はかなり悩まれたそうですが。

『Rosé』は透き通った声で等身大の女の子を歌った感じで瑞々しいアルバムに仕上がっています。
最後の『おでこにKiss』は坂本龍一さんらしい実験的なアレンジで、唐突に音楽がプツッと途切れるのが斬新でした。

次のアルバムは『Branché』。
赤と来たから白と暫くは色シリーズが続きます。
こちらは吉田美奈子さんのアレンジで、『Rosé』の軽やかなサウンドから一転して重々しいサウンド作りになりました。
やっぱり、アレンジャーが違うとこうも違うのかと思いました。

この中だと『レダ』と言う作品が秀逸です。
栗本薫さんのSF小説をモチーフにした作品で、歌詞は明るいのに、曲調はかなり重々しい曲となっています。

そして、『天使の絵の具』。
この曲マクロスの映画版で主題歌になっています。
そのバージョンではもっと軽やかな曲調で明るいのですが、こちらは秋から冬へ至るどんよりとした日射しを感じる曲で、元々はこちらの方が先に出されたものです。
マクロス版と比べると余りに違って、ビックリするとは思いますが、こちらが飯島真理さんが表現したかった音楽なんだろうなぁと思ったりする。

サードアルバムが『midori』。
こちらは春に出たアルバムだけあって、一気に春らしい音楽になっていて、これも好きなアルバムです。
アレンジは清水信之さんで、多分マクロス繋がりだったのかな。

この中で好きなのは『Tight Rope』と『midori』。
前者は身の丈以上の恋をしようとして背伸びをしている女の子を歌った曲で、切ない恋の甘酸っぱい思い出を語っています。
後者も『Tight Rope』的な音作りですが、切なさがそれ以上に増しています。
触れたりしたらサラサラと砂になってしまいそうな、そんな感じの歌です。

Victorから最後に出たのは『Kimono Stereo』。
恐らく彼女としても、マクロスなどの影響から逃れようとして足掻いている感じのサウンド作りで、確かセルフプロデュースじゃなかったかなぁ。
『セシールの雨傘』もアレンジ違いで収録されていますが、これは松本隆さんの作詞なんですよね。

その後は独自レーベルを立ち上げて、『Coquettish Blue』とか『Miss Lemon』、『My heart in red』とアルバムを出しますが、ここら辺になると、LAサウンドの方が勝ってきて、個人的には余り好きじゃなくなって、以後は中々聞く事は無かったですね。
そうは言っても『Miss Lemon』は結構聞いた気がするのですが、何が切っ掛けだったか思い出せません。

件のリミックス、時代が彼女に追いついたと書かれていましたが、今だったら配信などで様々な発信方法がありますから、もっと好き放題出来たかも知れません。
残念ながら、彼女が活躍したのは今から30年前ですからね、歴史は戻しようが無いですが。
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