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株主総会 [日記]

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今日も今日とて在宅勤務。
しかし、途中疲れて半分死んでました。
明日は休日出勤だし、とっとと終われば良かったのに、し残したことがあってお風呂入ってからまたパソコンを起動する…疲れた。

まぁ、今週は株主総会で精根尽き果てたと言うのもありますが。
会社に就職してから新入社員の2~3年程度を除いて、常にどこかの株主総会に携わってきました。
若い頃は大企業の株主総会のプレゼン支援とかをしていたりして。

その会社は日本を代表する大企業だったので、株主からの質問も結構多かった印象があります。
中には総会屋と呼ばれる人達も出て来てましたけどね。

自分の会社の株主総会の支援をしていても、数年前まではしゃんしゃんで終わっていました。
それで安心したせいか、リハーサルも緊張感無く終えてしまい、何年か前に初めて株主からの質問が出たときには、裏方みんながうろたえて声に出さないのに大騒ぎになった記憶もあります。

ここ2~3年、総会屋こそいませんが、個人株主が多くなってきて、疑問があると臆せず株主総会で質問をすることが多くなりました。
本来、株主総会では経営陣とステークホルダーとしての株主との攻防の場だったりするのですよね。

だからこそ、経営陣はちゃんと勉強して(想定質問は頭の中に叩き込んで)、株主からの様々な疑問質問に答えないといけない訳で、質問に真摯に答えなかったり、はぐらかしたり、打ち切ったりする事はしてはいけないのでは無いか、と思うのです。

逃げてしまう経営者は、経営者とは言えませんし、優良株主は寄り付かなくなります。
そうした人達が経営している会社は、軒並み成績を落としている様に思えます。
結局、トップの考えがしっかりしないから、あっちへフラフラ~、こっちへフラフラ~してしまって、目の前に拓けているはずの広々としたブルーオーシャンに飛び込むことが出来ず、無難だが競争相手の多いレッドオーシャンの海岸で水浴びしているのが現状では無いでしょうか。
そして会社全体の活力を奪う、と。

また、そうした経営陣ほど、過去の成功体験に取り憑かれてしまって、現在の世の動きに追随できていないのでは無いか、と思うのです。
それが自分1人が破綻するのなら良いのですが、実際には関連企業を含めて何万もの社員を路頭に迷わせることになるのです。

最近は大企業の子会社が、他国の会社によって買収されるケースも増えていますが、経営陣が会社の価値を分かっていないから、蛸の足の様に二束三文で切り売りする事になるのでは?
そして、他国の会社に買収された会社は、日本の時よりも回復を果たしているケースが多いです。

ついでに言えば、経営陣に見極める目が無くて、目先の利益に飛びついた場合は、折角外国企業に買収されても、復活を果たせず、市場から退場させられることもあります。

日本企業の場合、特に基幹産業の場合は、国が守ってくれていました。
高度経済成長の時代は、自国産業を外国企業の進出から守ると言う大義名分で、国が各社への指導を行う事もあったのですが、今はそんなことをすれば株主側の総攻撃を浴びます。
未だに時代錯誤的な高度経済成長の幻想を捨てきれず、護送船団方式を金枝玉条にしてしまってるのな。

時代の変化に全く追随できていないのが、今の日本の凋落を招いているのでは無いでしょうか。
話が逸れましたが、本来は株主からの質問や要求事項については堂々と回答、あるいはそれが理不尽な要求であると経営陣が判断したのなら論理的かつ具体的に説明すべきです。

それを情緒的な言葉で説明しようとするから、益々相手に付け入る隙を与えるわけで。
若い頃からそうした訓練をして来ずに、派閥抗争だけ繰り広げて上に上がってきたとか、現業部門の事を何も学ばずに、人事や経理部門からぽっと出で上がってきた経営陣は、今や時代遅れだと思うのですがねぇ。

一般社員にも定年制がある様に、経営陣にも定年制を強いて欲しいと思いますね。
せめて、社長職になる人は遅くとも50代程度でないと柔軟な思考が出来ないのでは無いかと思うのですが。

今日は株主総会の集中日で、大トラブルを起こした某大手銀行だとか、株主総会の運営そのものに疑問符が投げかけられている某大手電機メーカーを見るに付け、そんなことを思ってしまいました。
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