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肝臓鳴動して胆管狭窄 [健康]

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かっきり1週間の入院生活を経て、やっと帰って来られました。
まぁ、実際は昨日退院しても良かったのですが、前回の苦い記憶があるのでねぇ。

先週木曜午前中に入院。
予定では、安く上げるために追加料金の無い4人部屋の通路側を希望していたのですが、前日に聞いたら、塞がってしまっていて窓側とのこと。
少しだけ追加料金が掛かりますが、2人部屋や個室で無いだけマシです。
個室とかだと7倍掛かりますからね。

受付で入院手続きを済ませて、保険証とか宣誓書など必要書類を出す。
今回も親と親戚に書いて貰ったのですが、続柄欄が本来なら入院者から見て自分は何と書かないといけないのに、逆の事が書かれていました。
何とか見咎められること無くスルーされて一安心しましたが。

部屋に入って、荷物を整理して着替えを済ませ、早速採血。
そして、薬剤師さんが来て薬の点検。
本来ならお薬手帳を持って行くべきだったのですが、すっかりそれを忘れていました。
まぁ、お薬手帳に書かれていないものもあったし…。
しかし、かぶれ用の軟膏を鞄に入れていったはずなのに、とうとう出て来なかった。

看護師さんによる看護計画の説明と少しの雑談と病院生活のレクチャー。
次に病棟医の挨拶と問診、明日の執刀医がやって来て手術の説明があり、一応、内視鏡による手術なので、リスクはどうしたってある訳で、同意書への署名などなど雑事に追われ、1日が過ぎていきます。

昼と晩は食べられたものの、それからは「飲食止め」。
食べるのはおろか、水を飲むのも駄目な状態です。
代わりに、点滴がぶっ刺され、栄養補給と1日3本の抗生物質の点滴。

病院の夜は早くて21時には消灯。
ただ、ここ数年、1時に寝ているので直ぐには眠られる訳がない。
なので、入院中はこっそり布団を被ってiPodで音楽を聴いて、2時間ほど過ごしてから寝ていました。

翌日は6時起床。
こんな感じなので、1週間もやっていると生活リズムがほぼこれに対応しています。
流石に普段の生活、これは難しいですが。

検温して血圧測ってからトイレに行って、小便して少しでも重量を軽減させてから、体重計測。
流石に絶食状態だと1日1kgは落ちます。
前回もそうでしたが、最初のうちは1日1kgほどどんどん落ちていくのですが、ある線が来たら幾ら絶食していてもピタリと止まる訳で。

戻ったら朝飯も来ないし、後はうつらうつら。
目が覚めたら大体8時前で採血。

後は本当にする事が無いので、会社のメールを見たり(社畜)、持って行ったパソコンを弄って24日の釣果を整理したり、寝たり、音楽聴いたりしていました。

15時過ぎにお呼び出しがかかり、パンツ一丁で術着に着替え、髪の毛を覆う不織布の帽子を被って内視鏡室へ。
此処でもしつこいほど内視鏡に際しての注意点を延々説明されたのは、守らない人が多いからなのだろうなぁ。

リラックス出来る歯科医の椅子の様な場所に座って、上を向いて局所麻酔ジェルを流し込む。
苦しいのは3分ほど飲み込まない様に、喉の入口で止めておかないと駄目なところ。
唾が湧いて出て、ともすれば飲み込みそうになるのを懸命に堪えていました。
3分経つと、飲み込んで良い指示が出たのですが、ほっと息つく暇も無く、手術台に乗ります。

例によって、ガタイが大きいのに台は一回り小さいため、足がはみ出ました。
で、内視鏡を突っ込みやすい様に、頭を少し傾けて…とちょっと苦しい姿勢。
点滴に加えて麻酔薬も流し込まれましたが、結局、眠ることはありませんでした。

マウスピースを嵌められると、いよいよ内視鏡を突っ込みます。
これで胃から十二指腸に抜けて胆管に向い、直径2mmのビニール製ステントを胆管の分岐点に設置すると言うもの。
予定では枝分かれしている部分に2本設置すると言うものでしたが、狭窄しているのは分岐点のところだけだったので、分岐点のところ1箇所だけに設置する事になったようです。
但し、分岐点の所に引っ掛けたので、落ちにくくはなっているはず、との事でした。
…何せ、前回は2日もせずに外れてトイレに落っこちましたからねぇ。

ステントを設置すると共に、組織片を採取して病理学的検査に回すことになりました。
その結果が分るのは来週で、そこまでは仮出獄の身分です。
これでがん細胞が見つかれば、胆管癌ですが、今のところはかなりその確率は低いでしょうと言われています。

ゲップは何回か出たものの、前回の様に吐くまでには至らず、我ながら内視鏡にも慣れたものです。
この調子だと胃カメラ飲んでも大丈夫かも知れません。

兎に角、ダメージが大きくなることも無く、無事にストレッチャーに乗って病室へ帰還。
内視鏡手術が終わったため、「飲食止め」から「食止め」に変更。
水やお茶は飲んで良くなりましたから進歩です。
とは言え、流石に手術の影響は大きく、夕方に帰ってきてから終日微睡んでいました。

土曜日、日曜日は食止めの状態が続き、順調に体重は1kgずつ減っていきます。
採血はあるのですが、それ以外の検査、治療は無し。
流石に土曜日は治療直後と言う事もあって、肝臓のGPTとかその辺の数値は跳ね上がりましたが、日曜には緩やかに減っていき、「食止め」は日曜昼で終了となりました。

しかし、日曜夜からは全粥。
最近でこそ、お粥は食べられる様になりましたが、子供の頃はこれが嫌いでしたねぇ。
当然のことながら、病院の料理は調味料と言う言葉がどこかに置いてこられた様な感じですから。
唯一、隠元のおかか和えにほんのり付いている醤油とかお味噌汁で乗り切りました。
血液検査の結果の数値も良くなり、シャワー浴の許可も出て、点滴を切り替えることを見計らって、針の部分を防水してシャワーへ。
3日ぶりの風呂は気持ちよかったです。

月曜には更に数値が改善し…と言っても、2週間前の状態に戻っただけですが…栄養剤の点滴と抗生物質の点滴は終了。
火曜には退院しても良いとの許可が下りました。

ただ、前回の入院の時、喜び勇んで退院したら、直ぐ後に高熱を発して、結果、ステントが落ちていることが判明して逆戻りという嫌な流れがあったので、1日待とうと言う事になりました。

火曜になったらパンが食べられると思って楽しみにしていた食事でしたが、全粥から一足飛びにパンはまだ時期尚早と言う事で、軟飯に差し替えられていました…残念。
それでも、少しずつ味が付いたおかずが出て来たり、ささみとは言え肉が出て来たりと、歯応えのあるものに。
体重はここで下げ止まりです。
あと翌日の退院に備えて、病棟をぐるりと何回か回ってみたりして。

今日はやっと退院、そして朝食は念願のパン。
昼間は釜揚げ饂飩でしたが、夜までいたらちゃんとした丼飯が出たかも知れませんね。
正直、入院生活で楽しみなのはこれくらいしか有りませんから。

今回の入院は1週間でしたが、やはりそれなりに費用が掛かりました。
普段から、入院に備えて貯めておかないといけないです。
因みに、狭窄の治療はステント1回だけでは無理で、2〜3ヶ月おきに2〜3回ステントを入れる内視鏡手術をしないといけないらしい。
なので、今年は何回か病院にお世話になる日々が続きそうです。
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