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大江戸食べもの歳時記 [読書]

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今日は午前中から昼に掛けて鯖のメンテナンス。
セキュリティソフトの更新をしていたのですが、近くにパターンファイル中継用の鯖を置いたら、ちゃんと更新されていたので、わざわざ更新する必要が無かったかも知れない。
ある意味、寝た子を起こした可能性が無きにしも非ずです。
昨日の予定では1時間も仕事をしないつもりだったのに、気が付いたら11時過ぎから16時くらいまで仕事をしていた御陰で、残業時間が久々の25時間超えになってしまいました。

そして、昼からは少し写真の整理をして、そのまま読書からの昼寝に入る。
流石に昨日一日仕事していて疲れたためか、19時過ぎまでみっちり寝てしまいました。
まぁ、今週も途中でお休みが入るので、過労からは免れそうですが。

で、何時も見ている「鉄腕!DASH!!」を見ていたら、今日は横浜DASH海岸をやっていました。
ほぼレギュラーで出ていた枡さんが3月末で退職するので、どうなるのかと思っていましたが、研究をしながらこの企画には携わるそうです。
東京の民放にしては珍しく長寿番組で、長寿番組に相応しい様々な取組みをしてくれているので、普段ニュースの流し見しかテレビを見ない私にとっては、珍しくじっくり見る番組の1つです。

最初はアイドルが「僕らだけでやりました」と言うノリで始まった番組でしたが、DASH村の企画からは、どれだけ周囲の人達を巻き込んで企画をやっているのかと言う点に焦点を当てるようになってきた感じがします。

ある意味、演者と製作者とゲストの関係が理想型に近い番組作りじゃ無いかなぁ、と。
だから様々な企画が生まれるし、人との関係から好循環が生まれているのかも知れない。
難しいかも知れませんが、研究者も巻き込みながら、上手く世代交代を図って欲しいですね。

さて、ここ数日電車の中で読んでいた本の紹介。
『大江戸食べもの歳時記』(永山久夫著/新潮文庫刊)。
DASH海岸は江戸前の海を再生しようという企画ですので、丁度その話題に相応しい本だったかも知れない。

8年前の文庫で、薄いこともあって手軽に読める本です。
最近はグラフ社から新装版が出ていますね。
ただ、読まず嫌い的なところがあって、長いこと積ん読に放り込まれたままだった。
何より最初の部分で、江戸第一主義的な感じの書き方で反発を覚えたので…。
そんな本でも手に取って読むようになったのは我ながら人間が円くなったものだと。

この本は文字通り、春夏秋冬の季節とそれに付随する江戸時代の行事に、江戸の人達はどんなものを食べてきたのかと言うのを描いた本になります。
薄い本なので、余り深入りする事は無く、江戸と言う都市にほぼ限定した記述になります。

他の地域は、精々が大坂や京都などの畿内の食事情をさらりと触れている程度で、江戸時代に日本人が何を食べてきたのかと言う所までは拡げて書いてはいません。

とは言え、100万の人口を擁する江戸の食に対する貪欲さをかなり網羅しています。
江戸初期の建築ブームで、女性が余りおらず男性が大半を占める人口構成から生まれた時短料理だとか、醸造品の上り酒など上方からの移入により、味覚に変化が付いたこと。

中期以降は、バックの大人口に供給すべく、醤油や酒、酢などの醸造品は域内製造を推進して上方からの製品移入を少なくし、これらの醸造品を用いた江戸の味覚の確立が挙げられます。
また従来は甘味料としての砂糖は医薬品扱いだったのに、各地で国産化が進んだことから、砂糖を用いた和菓子が開発され、江戸庶民の口に入る程の普及発展もありました。

更に文化的には他国と異なり、初等教育の普及で読み書きの出来る人が多い為、料理本の出板も相次いでいます。
また、鎖国とは言いながら、西洋料理も貪欲に吸収して自家薬籠中の物にしてしまう懐の深さも見せつけています。

今や和食というのはそのバックボーンたる文化とも相俟って、日本の特色ともなっています。
そして、江戸期に開発されたメニューがその殆どの祖となっているのがよく判る本です。

大江戸食べもの歳時記―江戸っ子はこんなにうまいものを食べていた?!

大江戸食べもの歳時記―江戸っ子はこんなにうまいものを食べていた?!

  • 作者: 永山 久夫
  • 出版社/メーカー: グラフ社
  • 発売日: 2022/02/27
  • メディア: 単行本


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