救急の日 [日記]
今日は重陽の節句、昭和99年9月9日と9並びの日、そして救急の日だそうです。
重陽と言えば、宮中では観菊の日だそうですが、菊を愛でる気力が萎えるくらい、今日も残暑が厳しく、そして、夜になると積乱雲が発達してゲリラ豪雨になると言うね。
先程まで外は大雨でした。
ところで先週の土曜日、バスに乗って赤羽に向かっていましたが、途中で微かにサイレンの音がしていました。
どこからか救急車が走ってくるらしい。
音が段々大きくなると、バスの運転手さんもハザードランプを出し、減速、停車して、道を開けていました。
その横を救急車が何事も無かったように通り抜けて行き、緊張感漂っていた国道の車の流れも、また元に戻りました。
本来はこう言うのが理想的な緊急車両に対する一般車両の遇し方なのですが、最近は、密閉性の高い室内にいるからか、液晶モニターでテレビが見られるようになって大音量で音楽流したりして、それが外にまで丸聞こえという状態で走っている車を見かけるようになりました。
こんな状態なら、先ず緊急車両のサイレンを聞く事が出来ません。
余程ミラーを注視しなければ、緊急車両が近付くのが判らないと思うのですが、そんなのに出くわすわけが無いと思っているのでしょうかねぇ。
こう言う運転者に限って、緊急車両が交差点に入ってくるのに気が付かずにそのまま交差点に進み、出会い頭に衝突するとか言う事故を起こすのですよ。
今日もそんな事故が東海地方であったみたいです。
幸い、全員が軽症で済んだらしいですが、救急車は全損です。
ただでさえ、救急車が足りないとか言われているのに、高規格型の救急車が1台減るわ、スタッフは入院しなくても良いかも知れませんが、ある程度のリハビリや後始末に翻弄されるわで、堪ったものでは無いと思います。
救急車が赤色回転灯を点けて、サイレンを鳴らしての緊急走行中の状態で衝突したのであれば、ほぼほぼ衝突した一般車両の方に非がある事になります。
高規格型の救急車の値段は1,000万円は下らないでしょうから、その賠償責任が降りかかってきますし、怪我を負わせたのであれば治療費とか掛かります。
何より、搬送中の患者が落命したら、賠償金が掛かってきますからね。
最近はクレームが多くて、やれ、近くに来たらサイレンを消せだの、サイレンの音がうるさいから小さくしろだの勝手を言う人が多すぎます。
相手に緊急走行中であることを知らしめるために、サイレンを鳴らし、赤色回転灯を点けて走行しているのですから、その音を小さくするなんて本末転倒だと思います。
それでいて、ちょっとした怪我でもすぐに救急車を呼ぶ人が多すぎる。
かくいう私も2回ほど救急車に乗りましたが、いずれも尿管結石の死ぬほどの痛みに耐えかねて呼んだもので、人のことは批判できませんけどね。
1回目は全く尿管結石と言うものに対する知識が無くて、お腹が滅茶苦茶痛くて都営地下鉄の某駅で駅員さんが呼んだもの。
2回目は尿管結石だろうなぁと思いつつ、先ずは相談窓口に電話を掛けて、幾つか病院を教えてもらい電話したものの、受容れてくれる病院がなくて、再び相談窓口に電話したら、それなら救急車を呼びなさいと言われて電話したものです。
救急車に乗って病院に行ったら、さっき受入を断られた病院でした(苦笑。
まぁ、専門医がいないので断ったそうですが、当直医に痛み止めを処方して貰って帰宅しました。
こういう使い方だと、後日お金を払うと言う形になってもしょうが無いかなと思います。
入院するに至るような病気とか怪我だと、無料にするべきだとは思いますが、タクシー代わりに使う人からはお金を取っても良いのでは無いでしょうか。
折角の救急の日なのに、文字通りの「急いで救う」状態になっていない実態にもっと目を向けるべきではないでしょうかね。