出たい人より出したい人を [日記]
今日は猛暑。
この暑さではカバー工法は全く役に立たず、帰ってきたら部屋の温度は37.5度を記録していました。
寝室と書斎のクーラーを付けて、扇風機を回して空気を攪拌したのですが、寝室の方は30分程度で3度下がったのに対し、書斎の方は1時間でやっと2度程度下がったに過ぎません。
この辺、松のクーラーと梅のクーラーの差ですね。
寝室は松のクーラーで書斎は梅のクーラー。
温度の下がり具合が全然違います。
さて、昨日隣の知事選挙がありました。
まぁ下馬評通り、現役知事が当選はしましたが、野党側の戦略ミスに助けられたところもありました。
1つ目は候補者を絞れなかったことですね。
56人は論外ですが、少なくとも大同小異を抜きにすれば、1人に絞るべきでした。
野党の政治家は結果的に無所属で出馬したとは言え、後に政党が付いているのが見え見えですから、既存政党を嫌っている人には刺さらなかったでしょうね。
今回はなかったけど、推薦政党相乗り問題もあります。
即ち、与党と野党が同じ候補に推薦を出すと言う奴。
本来は議会内で首長と対峙すべき野党が、与党になりたいが故に勝てそうな候補に相乗りするなんて、有権者に対しての裏切りとしか思えません。
だから、その野党が支持されないわけです。
そもそも、地方政治に国政政党が必要なのかと言う問題がある。
大抵の地方政治の場合、ボス的な人間がいて、議会や行政を牛耳っていることが多いので、国政政党と言いつつも、その実態は与党と全く変わらない体質な訳です。
なので、そう言った体質を温存している既存政党が支持されない。
2つ目は政策の貧弱さ。
確かに現職は実際に政治をしているわけですから、それなりに実績は上げている訳です。
一方、地方自治を経験していない人がいきなり知事になろうとしても、政策論という土俵上で、現職と互角に戦えるわけがありません。
何せ、相手は自分の業務を熟知しているのですから。
だとすれば、相手の政策を研究して、その弱点を見つけ、「あの人の政策はこういった政策だが、実際にはこうした欠点がある。だから、それを是正するために、こういう政策を実行する」と言う攻め方をしないといけなかったのに、勢いでそのまま出たが故にボロが色々と出てしまいました。
「政策論争を戦わせてくれなかった」と言うのは負け惜しみであって、も市政策論争を挑むなら、地方自治に強い政策スタッフを揃えて、徹底的に現職の政策を調べ尽した上で、自ら咀嚼しないと駄目ですね。
そもそもが、地方自治体の選挙で与野党対決なんて枠組みを考えるところで、頭が悪いとしか言い様が無いです。
国政の問題は国政の問題、地方の問題は地方独自の問題で、全く論点が異なります。
地方自治体は住民に近い所に直結しているので、抽象的な話しでは無く、具体的な方法論に落としていかないと。
そう言う意味では、実質野党の候補は勉強不足でした。
因みに、ここ最近、候補者を乱立させたり、選挙妨害をするケースが増えています。
正直、小学生レベルの喧嘩としか言いようが無い状態で、民主主義も末期状態かと思ってしまいます。
これで、例えば変な人の出馬を諦めさせるべく、供託金の引き上げとかそう言った改革をしそうな気がするのですが、それだと結局は貧乏人は選挙に出るなと言うことを言っているのに等しいのでは無いかと思います。
ならば、ポスターに関しては出馬1ヶ月前に撮影した自分の写真を、ポスターの80%の面積に掲載するとか、立候補前に誓約書を書かせて、公序良俗に反した掲示をした場合は、供託金没収の上、更に上乗せする契約にすれば良い。
あと、立候補をしたい人は、立候補検定みたいな試験を受験して、それに合格しないと立候補出来ないようにすれば良いでしょう。
少なくとも常識の無い人達の出馬を止める抑止にはなるかと思うのですが。
まぁ、こんな状態が続けば、後、四半世紀すれば江戸時代に逆戻りですね。
正直、こうした選挙には出たい人より出したい人を優先させたいなと思いますね。