峰不二子という女 [日記]
今日の空模様は複雑怪奇。
朝は何とか保っていて、昼間も晴れていたのに、夕方になるにつれて黒雲がかかり、夜の帳が下りる頃には大雨。
幸い、会社を出る頃には止んでいたのですが、やっぱり荒川を越えると本降りの雨に降られました。
まぁちゃんと折り畳みの傘は持ってってますから濡れはしませんでしたが。
時に、増山江威子さんも鬼籍に入られたとのこと。
これでルパン三世の初期メンバーは全員此の世からいなくなりました。
増山さんは他にもキューティーハニーの如月ハニーとか、バカボンのママなどを演じておられました。
私が物心ついたときに見ていたアニメに必ず出演していましたね。
そう言えば、一休さんの母上様もそうでしたっけ。
どちらかと言えば脇役が多かった様な気がしますが、声優さんの第一世代だけあって、元々は演劇界から転じた人ですし、感情を込めて演じることに長けておられ、場面によっては台本を無視してアドリブ合戦になる事も屡々だったとか。
そう言う意味では、現在と違ってアニメ黎明期の梁山泊的な雰囲気が合った人なのかも知れません。
想像ですが、サザエさんとかアンパンマン、クレしん、ちびまる子ちゃんなど長いことやっていてスタッフと演者がほぼ一体になっている作品で無い限り、最近の収録現場ではそんなにアドリブや自由な演技が許されないのではないでしょうか。
勿論、「コンプライアンス」というのもあるでしょうから変な演技はできませんし。
そう言えば、キューティーハニーにしろ、バカボンにしろ、教育ママからは目の敵にされていたような気がする。
曰く、「お色気が過ぎる」とか「低俗だ」とか、そんな批判を受けつつも、今はで名作アニメの一つに数えられるのですから、世の中と言うのは不思議なものです。
方や目の敵にされていた作品に出ていたのに、一休さんの母上様をやっていて、こっちには批判が湧かないというのも勝手なものだと思ったり。
増山さん、89歳ですから大往生だと思います。
本当に今年は私の知っている人達の訃報が相次ぎますね。
それだけ私も年を食っている証拠なんだろうと思いますが、何か切ないです。