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いわしバターを自分で [読書]

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ヘロヘロだった1週間がやっと終わりました。
まぁ、肝臓関係の数値が減ったのは僥倖です。

時に、オミクロン対応のワクチン接種券が昨日届きました。
何時もだったらさっさと予約して打ちに行っているのですが、今回は肝臓の数値が改善するまで少し様子見です。

ついでに寝込まないようにしないといけないですからね。
今度の3連休は遠征の予定なので、どこかでやることになるにしろ、11月に入るのかなぁなんて思ったりする。

さて、ここ数日行き帰りに読んでいた本の紹介。

個人的に小説というのは歴史小説以外読まない人なのですが、小説家が書く食に関するエッセイは好んで読んでいます。
エッセイが一番肩の力が抜ける著作に思えるのですよね。

今回読んでいたのは『いわしバターを自分で』(平松洋子著/文春文庫刊)。
この人の食のコラムというかエッセイは、週刊文春に連載されているもので、定期的に文庫本として発行されており、何冊も今までに出ています。

小説家と言えば食い意地の張っている人が多い印象ですが、この人も御多分に漏れず、美味しいものを手に入れたらそれに合うような料理をして食してみると言う、ある意味贅沢な暮らしを送っている人達です。

しかし、通常のグルメ小説とかエッセイでは無く、意外に身近な食材で作る意外な一品を取り上げるところが読者に支持されている理由なのかも知れません。

その白眉とも言える料理が、『クッキングパパ』の作家うえやまといちさんに激賞されたと言う「パセリカレー」。
合挽肉500gとパセリ25本を準備して、厚手の鍋に合挽肉を入れ、カレー粉と共に炒めた後に、微塵切りにしたパセリを加えて、水などを入れて煮込むと言う料理です。

これだと材料さえあれば(夏だと、家庭菜園でパセリなんかは幾らでも作れますねぇ)、手軽にパッパと作れますから、

勿論手間暇掛かる料理や庶民の口に中々入らない料理も取り上げていますが、酒のアテになる料理も多かったりする。
手軽で簡単、しかも美味しい料理を取り上げているのが、連載が続いている理由なのかも知れません。
と言うか、家庭料理を大きく逸脱しないのが人気だったりするのかな、と。

タイトルのいわしバターからして、オイルサーディンをただただパンに挟んだだけの料理なのに、それがとっても美味しそうに見える描写になっていますからね。
丁度、体調を崩していたときに読んでいたものであり、更に美味しそうに感じたような気がします。


いわしバターを自分で (文春文庫 ひ 20-13)

いわしバターを自分で (文春文庫 ひ 20-13)

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2022/03/08
  • メディア: 文庫



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