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Submarine Chaser [日記]

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今日も出社して仕事。
よく考えれば、今週で上期が終わるのですよね。
ドタバタしていて、あっと言う間の上期でした。
毎回書いていますが、下期はゆっくりしたいなぁ、と思います。

ところで、ここ最近、YouTubeでウクライナ・ロシア戦争の映像を見ているのですが、圧倒的にウクライナ側の映像が多いですね。
英国のSUNが偶にロシア側の映像を流すくらいです。

そのウクライナ側の映像の大多数がドローンからの映像で、ドローンから爆弾を落とすのが結構多い。
そのドローンは民生品を改造したもので、米軍が使っているような本格的なものでは有りません。
なので、その爆弾は手榴弾に毛の生えたようなもので、命中するかどうかは風任せ、運任せの要因が極めて高いものです。

その映像を見ていたら、殆ど第1次世界大戦の初期に、手落としの爆弾を積んで、当たるも八卦当たらぬも八卦と言う感じで爆弾を投下していたのと何等変わり有りません。
そう考えると人類って退化しているのかしら、なんて思ってしまいます。

思えば、戦争の歴史は武器の発達の歴史でもありましたが、その中では時代に合わずに消えていったものも多く有りました。
例えば、刀槍なんてのは全く見ませんね(一応、銃剣なんてものは有りますが)。

第1次世界大戦から第2次世界大戦、そして戦後暫くに至るまで、対潜水艦艦艇として出現したのが、駆潜艇と言うものです。
艇と名が付くくらいですから、大きさはかなり小さく、沿岸で運用するくらいの船です。

一応、武装はありますが、駆逐艦とかと違って、精々が潜水艦ですから、3インチの速射砲とか40mmの機関砲を搭載して、近くに浮上してきた薄い船殻を破れれば御の字。

潜航している潜水艦を攻撃するのは、爆雷を用います。
とは言え、駆逐艦の様に整備された水測兵器を持っている訳では無いので、簡易聴音機で位置を確認した後、投下は殆ど勘頼み。
第2次世界大戦後期から戦後に掛けては、前投兵器としてブービートラップと言ったロケット弾とか、ヘッジホッグ、RBU何とかと言った対潜水艦兵器を利用出来たので、それなりに強力になりました。

しかし、この艦艇は水中を這うような速度で移動する通常型潜水艦だからこそ有効であって、水中を高速で移動するような潜水艦、特に原子力潜水艦が出現すると、全く役に立たなくなり、艦種としては廃れていきました。

今でこそ、空母まで持っている強力な海上自衛隊ですが、草創期には対潜水観戦、特に中国や北朝鮮、ソ連の通常動力潜水艦に対応する為、結構な数の駆潜艇を整備していました。
プロトタイプ的な艦艇を何隻か整備して、有事の際には、これらを量産して数で対抗しようとしていました。

幸い、有事には至らなかったのですが。
1,000トンに満たない小さな船体で、太平洋の荒波に揉まれながら、海上自衛隊員は黙々と日本の通商ルートを守っていたわけです。

現在は大型の駆逐艦が幅を効かせていますが、今のウクライナ・ロシア戦争を見ている限り、再びこうした忘れられたものが復活するのかも知れませんね。
勿論、その頃には無人艇になっている可能性も否定できませんが。
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