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古い革袋に新しい酒 [日記]

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題名じゃ無いけれど、家で使っていたお仕事用パソコンを壊してしまい、会社に持っていったのですが、代替機の準備と言う事に相成りました。
準備完了は水曜の予定。
ですが、仕事は待ってくれず、会社用のPCを持って帰ってこようと思ったのですが、そのPCもかなり調子が怪しくなり、OneDriveの同期が効かなくなりました。
この調子だと、会社で使っているパソコンも交換となりそうです。

そんなに酷使しているわけでは無いと思うのですが、武人の蛮用に耐えられないのでしょうか。
やっぱり国産メーカー品は駄目ですね。

さて、久々に戦後型巡洋艦De Ruyterの話。

1953年に完成した両艦ですが、主砲が威力を発揮する時代は瞬く間に去り、通常型の巡洋艦は新しい時代に対応するための模索が始まります。
米国の巡洋艦は対空ミサイルを装備して空母の護衛艦としての性格を更に増していきますし、中には主砲を完全に取り払って対空ミサイルのみを装備する艦も現れました。

欧州でも同様の動きがあり、同じ様に戦後型巡洋艦を建造した英国は、TigerとBrakeと言う2隻の巡洋艦の後部砲塔を取り払って格納庫を取り付け、ヘリコプターを搭載するヘリ搭載巡洋艦として大改造を行いました。
フランスもColbertと言う防空巡洋艦の後部砲塔を取り去って対空ミサイルを取り付けました。

こうした動きを見て、オランダ海軍も2隻の巡洋艦の改造を目論みます。
北東大西洋の海峡域の防空を担うために、後部砲塔の代わりに米国から導入したTerrier対空ミサイルを装備する予定だったのですが、その装備にはかなりの予算が必要であり、特に起工からかなりの年月を経ているDe Ruyterにその改造を施す為の説得材料を、海軍は持ち合わせていませんでした。

その結果、残ったDe Zeven Provincienにこの改造が施されることになり、主甲板から船尾甲板に掛けてミサイル弾庫を設置し、後部の152mm連装砲塔2基と57mm連装砲を撤去し、前部の40mm単装砲も取り払いました。
砲塔を撤去した跡にはTerrierのMk.10連装発射機が1基設置され、ミサイル弾庫には40発のTerrier対空ミサイルが収納されました。
前部の152mm連装砲塔2基と、前部、側面の57mm連装砲塔3基、それに40mm単装砲は4門残されました。

第2煙突の後備に設置された新しいメインマストにはSPS-39三次元捜索レーダーが設置され、LW-01対空捜査レーダーは前部のマストに移設されました。
ミサイル誘導レーダーは後部にSPG-55が2基設置されています。

1971年から1972年にかけて、旧式化したVI-01高空捜索レーダーが撤去され、DA-01が移動、これはトップウェイトを減らすための策でもありました。
また、SPS-39は旧式化したためAN/SPA-72の平面アンテナに変更され、Corvusチャフディスペンサーが艦橋に追加されています。

こうして、永らくの間オランダ海軍の柱として第一線に君臨してきたDe Ruyter級の巡洋艦でしたが、このクラスの対空ミサイル艦はその半分のトン数であるTromp級が就役した事で役目を終えます。
それより先に、砲装備でしか無いDe Ruyterは使い道が無くなり、1973年には退役しました。
De Zeven Provincienは、それより少し長く生き延びますが、1976年には除籍となりました。
なお、除籍と同時にTerrier対空ミサイル発射機とその誘導装置類は撤去され、米国に返還されました。

これで長い巡洋艦の話は終わるのか、と思いきや、更にこの老朽艦を拾う神があったのです。
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