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PLAYLIST [音楽]

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今日は四半期に1回の鯖メンテ日。
1人が入院しているのですが、残りのメンバー総出でやったので、3時前には終わりました。
帰ってきたら県道が大渋滞。
何だろうと思ったら、うちの地域の正月準備の市が立つ、おかめ市でした。
すっかり忘れていた…御陰でパンが買えませんでした。

早く帰れた御陰で、やっとまともに『PLAYLIST』をじっくり聞くことが出来ました。
結局、年賀状は作れなかったし、掃除も出来なかったのですが。

思ったのですが、前作の『MUSIC』はエビ中の音楽を紐解いて、今までお世話になった人に、改めて曲を書いて貰ったり、コラボすると言ったapproachで作っていった作品なのじゃ無いかと。
謂わば、『MUSIC』はエビ中のこれまでの活動の流れ、過去からの延長線で作られた曲であった様に思えます。

こうして過去を振り返った上で、では次にエビ中が進む道は何か、その試行錯誤の一環として作られたのが『PLAYLIST』では無いでしょうか。
前作は、既にエビ中のことをよく知っている作家陣、例えば、岡崎体育とか吉澤加代子とかさつきがてんこもり達に、エビ中の歌を作って貰っています。
なので、手垢がじゃないけれど、ある程度エビ中の色というのが分かって作品を作っているのではないか、と。

だから、無意識のうちに作家も歌い手もスタッフも、ある意味枠線を引いていたのでは無いでしょうか。
エビ中は基礎がしっかりしていますから、枠線が引かれるときっちりとそれを熟すだけの技術はあります。
しかし、それだけでは面白くありませんし、発展性がありません。

と言う事で、今回の『PLAYLIST』はエビ中のことを殆ど知らない同世代の作家陣にオファーを出して作り上げたアルバムでは無いでしょうか。
そりゃ、ある程度有名なのですから、無色透明であることは無理でしょうが、作家陣はエビ中と言うキャンバスに自由に絵を描いた感じです。

制約としてスタッフから出されたのは、恐らく、『ヱビクラシー』と同様に中心となるメンバーを作ること、そして、彼女達の年齢に合わせた曲と言う2点だけだったのでは無いでしょうか。
こうして生まれた楽曲は、彼女達にとってもかなり挑戦的でさえあります。
しかし、昨日のライブを見ている限り、それが全く作家の独り善がりでは無く、ちゃんと作家陣の意図を汲んでのパフォーマンスが出来ていて、更にそれが良い化学反応を起こしているのでは無いか、と。
特に、メンバーそれぞれの声色が様々で個性的なので、各作家とも、それを活かした曲作りをしているのは流石です。

最初の曲がビッケブランカの『ちがうの』。
見る位置によってコロコロと解釈が変わる実験的な詞に、ユニゾンが綺麗に響きます。
真山さんと星名さんの低音のハーモニーと柏木さんの高い声がよくマッチして、一方で小林さんの声でアクセントというか可愛さが感じられ、最後にラップが来ると言うのも珍しい構成です。

次の曲がポルカドットスティングレイの『SHAKE! SHAKE!』。
音作りは完全にポルカドットスティングレイのスタンダードの造りです。
小林さんの高トーンボイスが芯を通して、それにギターリフが心地よく纏わり付きます。
これにもラップが絡むのですが、ラップ部分をやったことが無いメンバーがラップに挑戦しているのもエビ中の引出しが1つ増えた感じがします。

『愛のレンタル』はマカロニえんぴつのはっとりさんの作品ですが、これは大人っぽい詞になっていて、真山さんフィーチャー曲の様な感じ。
メンバーそれぞれが抑えた感じの歌い方で大人っぽい感じに応えているように思えます。
そう言う意味では、アイドルらしからぬ曲です。

『ジャンプ』は既にMVも公開されているのですが、石崎ひゅーいさんの作品。
MVは柏木さんがフィーチャーされていますが、実際の歌は安本さんフィーチャー曲なのでは無いかと思います。
この前のライブでは、柏木さんが「エビ中の心臓の音」とこの曲を評していましたが、正にそんな感じで直接エビ中ファミリーのハートに訴えかけてくる曲で、じっくり聞いていると涙がこぼれ落ちそうです。
これをパフォーマンスするメンバーの熱い思いがビシビシ伝わってきます。

『I'll be here』は、新進気鋭のシンガーソングライターであるiriさんが手がけ、ESME MORIさんが編曲した作品。
これも、今までのエビ中に無かった作品で、柏木さんフィーチャー曲。
普通はグループだと細かく歌割りが為されるのですが、1番は殆ど柏木さんが歌っています。
そう言う意味でも異色作。
音楽もブラックミュージックというか海外ポップスみたいな不思議な感じです。

『PARADOX』はPABLOさんの作曲で、星名さん曲。
かなりの高音が必要な曲で、普通の人なら喉を潰すでしょうが、星名さんは低音から高音まで幅広い音域を持っているので、簡単に歌い熟せてしまいます。
ライブではアゲ曲ですね。

『シングルTONEでお願い』はポセイドン・石川さんの作品。
前の曲とは一転してムーディーな曲で、夜に聞くドライビングサウンドな感じの曲。
これも大人サウンドで、今までのエビ中には無かった曲です。

『オメカシ・フィーバー』はこれも新進気鋭の作家である児玉雨子さん作詞、作家集団Onetrapの加藤肇さんの作曲。
これは中山さん曲で、昨日のライブパフォーマンスでは彼女のはっちゃけぶりが凄い曲でした。
これまた前の曲とは異なるアゲ曲です。
このアルバムでは唯一のはっちゃけ曲ですね。

『HISTORY』はエビ中各メンバーが詞を作り、徐賢眞さんが曲を当てています。
昨日のライブでは、メンバー6人のパフォーマンスが披露されました。
歌割りは恐らく作詞したメンバーが担当しているのであろうと思いますが、この曲だけは他の曲と異なり、今までのエビ中サウンドですね。

最後の曲は川谷絵音の『トレンディガール』です。
これは以前にシングルとして出されているのですが、改めて収録されました。
この曲がアルバムの最後に収録されたのは何故なんだろうと思ってみたり。
結構意味深では無いだろうか。

はっちゃけ具合については、普段のアルバムよりは少ないかも知れませんが、作家陣が真面目に取り組んだ結果と思いたいです。

playlist(初回生産限定盤A)(Blu-ray Disc付)(特典なし)

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SME
  • 発売日: 2019/12/18
  • メディア: CD


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