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ニワカ、歌謡ショーに行く [音楽]

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流石に、一回身体を壊してからまだ半年も経っていない状態で、週休0日は無理がありました。
疲れが溜って、生あくびを繰り返し、身体が重くて遂にグロッキー。
半日休んで会社に行ったのですが、午後からの休みなら兎も角、午前中の休みは心穏やかに眠れない。
と言う事で、疲れを未だ引き摺っている状態だったりします。
今日は早く寝よう。

と言う事で、土曜日に行ってきたももクロちゃんの明治座公演について、今更書いてみる。
公演は、26日まで続いたのですが、当初25日にOIF2019に出動するつもりだったので、24日の夜公演をチョイス。
ただ、この公演を忘れて、遠征を入れていて慌ててキャンセルしたのは内緒。

当日はほぼギリギリだったので、余り物販を見られず、パンフと手拭いを買っただけで終わり。
席は3階の花道直上だった為、花道での動きが全く見えずでした。
まぁ1階席とかと5,000円から違っているので、致し方ない部分がありましたが。

さて、そのももクロ一座特別公演の内容は、よく演歌歌手が梅田コマ劇場とかでやっているのと同じ構成で、第1部が佐々木彩夏座長以下のももクロちゃん主役の演劇、幕間休憩を挟んで、第2部が歌謡ショーでした。

それにしても、映画に、舞台に、ミュージカルに、大衆演劇と、ももクロちゃんの活動フィールドの多様さには目を見張るものがあります。
ただ、何れの場合も、評論家や批評家と呼ばれる人達からは徹底的に無視されている様なイメージ。
食わず嫌いというか、どれにしても中身は本格的なものなのですがねぇ。

今回の公演では時代劇に挑戦です。
江東区に住んでいたときには真下を通る新宿線で仕事場に通っていたこともあり、明治座と言う名前に親しみを持ってはいましたが、実際に足を踏み入れたのは初めてです。
なるほど、本格的にお芝居をする小屋としては、非常に良く出来ていますね。
大きな回り舞台が設えられていましたが、大規模なものでした。

私達の世代でこうした回り舞台を見られたのが、ドリフの寸劇でしたっけ。
これもまた、運営のドリフターズへのオマージュだったように思えます。

芝居の筋は所謂「お姫様もの」で、あーりん扮する桃亀藩のおてんば姫様が、悪党相手に大立ち回りを見せるというものです。
因みに、あーりんの父である桃亀藩の藩主役には国広富之さんが、藩主の幼なじみで、伝説の忍者の役には、松崎しげるさんが扮していました。

国広富之さんと松崎しげるさんのコンビと言えば、昭和の刑事もので一世を風靡した、「噂の刑事トミーとマツ」です。
普段は臆病でパッとしないトミーですが、窮地に追い込まれ、震えていると、相棒のマツが、「この男女!お前はトミコだ!」と活を入れると、人が変わった様にジャッキー・チェン並の活躍をするというドラマですが、このキャスティングをしただけに、しっかりこのシチュエーションは踏襲されていました。
私達の世代はドンピシャだけに、凄く懐かしかったです。

残りのももクロのメンバーは、奥女中でかつ伝説の忍者配下のくノ一という設定。
その師範役にはももクロのコンサートでお馴染みのオラキオさんが配されています。
元々、桃亀藩は、桃井藩と亀池藩が合体して生まれたもので、桃井藩が陽とすれば、亀池藩は陰。
亀池藩の人達は忍術に長け、ももクロのメンバーやオラキオさんは、その末裔という設定。

毎夜毎夜、御屋鋪を抜け出しては、亀池藩を故郷とする人々が住まう江戸は神田亀池町の居酒屋でアルバイトをし、居酒屋がはねると、忍術修行に汗を流すと言う事をしていました。
実はその居酒屋こそ、伝説の忍者が経営している店で、一見普通の店ですが、深夜には修業場となる仕組みでした。
ある日、御屋鋪を抜け出すところを姫様に見つかります。
その場はやり過ごしましたが、姫様は彼女達をこっそり付けていき、秘密を知ってしまうのです。

そして、伝説に忍者に直談判して、修業を始めます。
その修業は堂に入ったものでしたが、実は藩主の奥方もくノ一で、彼女はその血を引いていたと言う設定。

そんなある日、老中の田貫腹ヱ門と彼につるんだ出入商人の木之崎屋が、その神田亀池町を乗っ取って大規模賭場を作ると言う悪巧みをします。
彼等は、神田亀池町で博打好きの人達を陥れ、その借金のカタに亀池町を乗っ取ろうとしていたのです。
危うし、神田亀池町!
しかも桃亀藩藩主は、その悪巧みを止めようと真っ正直に田貫藩藩邸に入って捕まってしまいました。
伝説の忍者も足を踏み外して捕まり、正に絶体絶命のピンク、いやピンチ!

そこへ現れ出でたるは我等が姫様、そして、くノ一達と師匠。
彼女達の戦いの御陰で、悪巧みは明るみに出て、神田亀池町は平穏を取り戻したのでした、めでたしめでたし。

正に予定調和の時代劇なのですが、最近こんなベタな設定を真面目にすることはありませんから、それは貴重な機会では無いでしょうか。
今回は時代劇、そして殺陣というのに挑戦しています。
勿論、ももクロを知り尽くした劇団ラッパ屋を率いる鈴木聡さんの本、「幕が上がる」以来毎年の様に一緒に何かをしている本広克行さんの演出ですから、面白くないはずがありません。
時代劇自体は、昔NHK-BSで経験した事はあったでしょうが、これだけの長丁場をやり終えたのは大変なことだと思います。

それでも、1日2公演をきちんと熟して、2部では歌まで歌って観客を喜ばせると言うのは、何時の間にか彼女達は真のエンターテイナーになっているのでは無いか、と。
2部でも途中途中で、1部の出演者が顔を覗かせます。
ちょい役の俳優ならいざ知らず、国広富之さん、松崎しげるさんも、最後に一緒に場を盛り上げると言うのも、凄く一座に一体感があるのだなぁ、と思いましたね。
勝手な偏見かも知れませんが、本来2部の歌謡ショーに出る必要など無いですし、皆さん疲れていると思うのに、ももクロちゃんと衣装の侭で一緒に踊ると言う事をしているのですから。

毎回、ももクロちゃんが様々な場所に連れて行ってくれますが、これも良い経験でした。
ついでに、あーりんプロデュースのお弁当も胃もたれするくらい美味しかったです(笑。
タグ:音楽 演劇
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